今月の日記にも、登場したことがある僕の部下。
高電圧電源のことを一生懸命に覚えようとしている。
前の日記を書いたときに、正直な気持ちを言えば
『こいつは駄目かな?』って感じたんだけれど、
毎日、様子をみながら少しずつアドバイスしてきた。
相変わらず、先へ進もうとしてやり直しが多かったり
その都度、データを何度も取り直して再現性とかを
確認しないで先に進めてしまう癖は、なかなか直らないが
少しずつ、前に僕が言い聞かせたことを理解して
仕事をやっているように見える。
周りは『弟子』というのだけれど、そう呼ぶにはまだまだ・・・・
まずはこちらの意図をきちんと理解してくれないと。
そういう点では、以前にいた部署では製造部の人に預けて
基本的な仕事の進め方を、教えながら鍛えてもらえたんだけど
今の部署は、製造部門にそういった指導を出来るほどの
スキルが無いので、僕が面倒を見ないといけない。
でも、少しずつ自分で考えてやるようになってきた。
『自分のやってることに自信を持て』と言っているのに
様子を見に行くと、ちょっとオドオドするんだけど
以前に比べると、色々と考えてやっている様子が伺える。
少し進歩したかな?
実験なのに、壊れることを恐れて極限が解らない。
僕は壊して良いから、少し無茶なことをやってみろ・・・
って言って、また席に戻る。
実験で、沢山失敗しておかないと製品にならないって
僕自身が経験して、痛い思いを何度もしてきたからね・・・・
一歩ずつだけど、確実に進歩している。
ただ、口に出して褒めてやるには少し早いかな?
でも、心の中では
『いいぞ・・・がんばれ!』って思ってる。
実験室から、自分のデスクに戻るときに
ちょっとニヤニヤしている自分がいた。