『やる気』って、言葉で言わなくても、何かをしている姿を見れば
その人がどれくらいその事に気持ちが入ってるかが判る。
今日は久しぶりに設計ツールを使って、図面を描いていた。
僕が一人でやってしまったほうが、はるかに早いのだけれど、
若い奴にやらせるつもりで居たから、そいつの設計した図面を元に
足りない部分だけ足して行こうと思っていた。
僕が今まで経験してきた事は、事あるごとに伝えてきたし
仕事の手順やら、進め方、区切りの付け方まで、
それこそ口が酸っぱくなるほど教えて来たつもり・・・・・
僕が管理職を降りてから早くも2年になろうとしている。
2年前に与えた課題がまだ進んでいないから、僕が手を出す事になったんだけど
それじゃぁ、今のリーダーが何処まで進めさせて来たのか?
と、若い奴に図面の提示を促したが、どうも出て来ない。
実験をやっているのは見たし、作ったものを目にもしている。
で、調べてみたら何の事は無い。
何も要素技術的な事が無い、単なる部品の実装検討だけで済む
簡単な部分しか作って居ない。
車で言えば、エンジンに相当する部分はいまだに作って居ないのだ。
それを聞いて、僕は唖然とした。
少なくとも僕が管理して居た頃には、予備実験を散々やらせていた。
それが管理職が変わった途端に、別の仕事を与えられて滞った。
僕の後釜管理職は、何も解って居ない人だから、出て来た実験の結果を見て
その先の仕事の進め方や指示など出せない。
こうなると、自分で考えて、こうなるはずだとか、結果を予想して
一人でやるしかないのです。少なくとも僕はそうして来た。
ここで本人の『やる気』が判るのです。
本当にやる気があれば、時間を割いてでも実験を進める。
実験も一つずつ、取ったデーターを検証しながら、
おかしいところがあれば、再現性があるのか?調べてみたり・・・・
それで、実験はやったのか?と訊いたら
『上長の指示で、自分は他の仕事をやって実験は先輩にやって貰った』
という。実は、この事は僕も知っている。
その「他の仕事」も、やっぱり後釜には判らない事なので、
何かと言うと僕に質問して来ては、蔭で僕が指導して進めていたからね。
で、その代役の取ったデーターを見せて貰った。
データーを見て、1分もしないうちにおかしいと思った。
「こんなので設計できるの?」って訊いたら無言・・・・・
後釜管理職は、若手を育てられない。
判っていたけど、現実にそう云うものを何度も見せつけられると
何だかこの会社自体のレベルの低さにガッカリした。
怒りで、また気分が悪くなって、頭痛がして来た・・・・・