『やんちゃジジイ・ゆうちゃん』のイカすセカンドライフ

我儘で『やんちゃ』な爺さんの目標は、
周りに笑顔を振りまいて、楽しくセカンドライフを生きる事。

人の心を揺さぶるもの

2017年12月03日 | Weblog

今年は劇団公演の稽古で、歌唱指導の石崎先生と振付・演技指導の河岡先生から、
『聴衆に伝える』と言う事を、教わった。
小手先のテクニックじゃない、気持ちをどう表現するか?
そのためには、役になりきらないといけない。
かと言って、格好付けて芝居をやろうとすると、却っておかしくなる。
如何に役に入り込んで、自然に芝居をするか・・・・ですね。

同じ事が唄にも言える。
劇団に入って13年、12回目の公演で初めて回って来たソロパート。
この一曲しか唄わなかったのだけれど、とにかく先生たちの要求が厳しかった。
まぁ、それだけ期待されている…と捉えて、頑張ったので楽しかったですけれど、
基本は『譜面どおり』唄う事。これは当たり前だと思うでしょうけれど、
プロの歌手でも、本当に譜面通り唄える人は数少ない。

芝居の劇中歌の場合は、歌詞の内容も大事だけれど、唄に至るまでのプロセス、
セリフを言って、ハイ!唄です・・・・なんていうのは全くダメですね。
セリフから唄へ自然に入って行くから、観ている方も自然に聴き始める。
だから、唄の時の気持ちは唄う直前の感情が大事になる。

バンドで唄っていても、何か伝わらないなって思っていた。
長淵剛や玉置浩二の唄が、何かグイグイと心に入って来るのは
多分、唄う前の気持ちが作れているんだろうなって思う。
そういう意味では、ステージを『芝居』のように捉えているんじゃないかって…

ずっとそんな事を思って居たのだけれど、今日はテレビで凄いものを見た。
テレビ朝日の【今夜、誕生!音楽チャンプ】第1回「中高生制服チャンプ」という番組。
予選通過した5人が唄い、上位2名が決勝で直接対決する。

優勝したのは
丸山純奈(14)中2 徳島で合唱団に全力投球する中学2年生
採点は、正確性審査(ロボ)96.997点 + 表現力審査(プロ)90点の合計186.997点
準優勝した
久保玲奈(18)高3 一度は手にしたCDデビュー…でも活動終了。
もう一度ステージに立ちたい…と夢へ再挑戦する女子高生
採点は、正確性審査(ロボ)98.805点 + 表現力審査(プロ)74点の合計172.805点

久保さんには申し訳ないけれど、唄は上手いのだけれど心が揺れなかった。
逆に優勝した丸山さんは、何か引き込まれるような唄声で、聴いていて鳥肌が立った。
機械による正確性では2点も差がついたけれど、プロの審査で大差がついたのはこの辺りなんでしょう。

家族に支えられ合唱団の練習に、毎日送り迎えしてくれた母親に
「お母さん、いつも送り迎えありがとう!」という気持ちが伝わったのでしょう。
ご覧あれ。

【今夜、誕生!音楽チャンプ】第1回「中高生制服チャンプ」 / 丸山純奈(まるやますみな)
 

コメント
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