映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

高中正義  サンドロップス

2008-06-29 07:22:18 | 音楽
高中の季節になってきた。車の中で彼の曲を聞く、それが一番しっくりいくのかもしれない。

サディスティックミカバンドのころから彼のことは知っていた。
ベーシストとしての彼を
あるとき雑誌の紹介で、彼の最初のソロアルバムがすごくいいという評判を聞いた。レコードのジャケットが良かった。セーシャル島なんて島の名前は知らなかったが、だまされてと思って買った。

ニューロックというジャンルからジャズにはいって、クロスオーバー(まだヒュージョンとは言わなかったかもしれない。)をずいぶんと聞いた。ナベサダが「カリフォルニアシャワー」なんてアルバムを発表する2年前だ。

でもそれらの外国ものクロスオーバーより衝撃的だった。こんなにすごいやつが日本にいたなんて、サンタナやジョンマクローリンにはこのやわらかさはないと思った。
何度も何度もレコードが磨り減るほど聞いた。友人にも勧めた。すごくいい。受験勉強の合間に荒井由美と一緒に聞いた。それ以来ずーと好きだ。

ファーストアルバムのヴォーカルの2曲も好きだけど、個人趣味で3枚目の「an insatible high 」のラストの前、サンドロップスが一番好きである。今でも家でパソコンの作業をしながら聞く。メロディラインが自分にしっくりいくのであろう。美しいギターの鳴きである。ラストのgood (bad)old days までの流れはすばらしい!

自宅のステレオの前の光景など当時の思い出がよみがえってくる。
今より未熟だった自分、受験勉強をそっちのけで、秋に女子高の文化祭を歩き回った自分、自分の目標が何かを見失っていた自分。正月にディスコに遊びに行って、深夜に大雪にあって帰れなくなり、朝帰りの中、最寄駅を降りて誰のいない雪道の商店街を歩いたこと、そして肺炎をおこして最後一月の模試の成績がさんざんだったこと。
そんな思い出を次曲good (bad)old days とあわせてよみがえさせる。

このLPの最大のヤマはもちろん主題曲だと思う。
リーリトナーとのギターの掛け合いは、歴史的なセッションだと思うし、ある意味高中の最高傑作といっても良い。

でもサンドロップスが好きだ。



コメント
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