映画とライフデザイン

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映画「ナミビアの砂漠」 河合優実

2024-09-06 17:18:42 | 映画(日本 2019年以降主演女性)
映画「ナミビアの砂漠」を映画館で観てきました。


映画「ナミビアの砂漠」は若手女性監督の山中瑶子河合優実主演で21歳の女の子の偶像を描いた作品だ。2019年ラグビーワールドカップでニュージーランド対ナミビアの試合を特等席で観た。結果は言うまでもないが隣がナミビアの応援団がいて点が入るたびに大騒ぎしていた。ナミビアの砂漠と言っても映画のストーリーには関係ない。河合優実が動画で見ているだけだ。

以前から好きだったので河合優実の活躍が際立ってきたのはうれしい。前作「あんのこと」でも主役を張って、世の中にこんな不幸な女性がいるのかと思わせる貧困女性を演じた。その次作なので気になる。相手役の金子大地とは「サマーフィルムにのって」で共演している。TV番組「不適切にもほどがある」で一般の認知度も急激に高まった時期の公開となる。


カナ(河合優実)は脱毛サロンのスタッフとして働く21歳の女の子。ホンダ(寛一郎)と同棲しているが自由気ままに夜遊びしながら生きている。友人と会うと言ってハヤシ(金子大地)と浮気をしている。ハヤシからいったん別れを告げられるが、ホンダが出張で風俗遊びをしたのがバレたのもいい口実に気がつくとホンダの元を飛び出してハヤシと同棲することになる。
ホンダの親にも会い順調だったが、部屋の整理をしていてハヤシの秘密に気づいてしまう。その時からカナの精神が安定しなくなっていく。

河合優実を終始舐めまわすように追う映画だ。
ストーリーはどうってことがない。軽い起伏があってもビックリするほどではない。まだ若い女性監督が脚本を書いているので、人生経験も浅いからそんなに変化があるストーリーは書けないだろう。さすがに単調さにあきてしまいそうになると、河合優実に変化が生まれる。その繰り返しだ。もう少し短くまとめてもいい気もする。女性目線が強すぎてバランスは悪い。ただ、河合優実の頑張りには圧倒される。


⒈21歳の女の子
河合優実演じるカナの家庭環境は良くない。父親に反発して家を出て同棲している。喫煙者だ。鼻に穴をあけてピアスをしている。脱毛サロンで働いている時は丁寧な言葉遣いだが、普段は普通の21歳の女の子の話し方だ。ちゃっかり同棲相手に女友達と会うと言って浮気相手と会う。ホストクラブにもいく。河合優実が女性便器に座っている時に、男がまたがっておしっこするシーンが珍しい。「映画なんて観て何になるんだ」というセリフを思わず吐いてしまう。

⒉女性目線が強い。
河合優実暴言を吐くだけでなく、男性に暴力を振るうシーンがものすごく多い。急に理不尽な話をして男に突っかかる。困ったものだ。最初の同棲相手はカナに向かって土下座する。しかも、相手に中絶したとウソも言っているのにだ。男性のDVは否定しても女性の暴力は肯定する態度にしか見えない。若い山中瑶子監督が脚本書いているからそうなっちゃうのかな?そう言った意味で女性には受ける映画かもしれない。


⒊河合優実の頑張り
「あんのこと」ではシングルマザーに売春を強要されて勉強もろくにさせてくれなかった女の子で、ひたすら悲惨だった。ここでは家庭環境は良くないようでもそんな貧困さはない。大学には行かずに普通に働いている21歳の女の子を演じている印象だ。脱毛サロンでは実技も行う。ともかく終始出ずっぱりで大量のショットをこなしている。

同棲相手と取っ組み合うシーンはプロレスみたいだ。同棲相手の秘密がわかって精神も不安定になる。パワーがあるなあ。それはそれで敬意を表する。加えて、男性ファンへのプレゼントでやさしい乳首を拝めるとは予想していなかった。裸で寝て起きた時のシーンでサラッと見える。身を乗り出してしまう。


⒋唐田えりか登場
河合優実が同棲する部屋の隣室にいる女性である。幻想的なキャンプシーンで河合優実と火を囲む。この映画の中で存在感が強いわけではない。唐田えりかが出てくると思わず微笑みたい気分になる。いつもながらかわいい。次作に女子プロレスの物語を控えているという。楽しみだ。

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