現在は庭にユリ、アジサイ、ノウゼンカズラなどが咲いています。庭に咲いている花々の写真をお楽しみ下さい。
夜空に美しく輝く北極星と北斗七星への信仰は何故かロマンチックな感じがします。エジプトや南米の太陽神信仰とは違い心が静かになります。深い平和というものを感じます。私は昔から北極星と北斗七星を信仰する妙見さんに心が惹かれていました。
さて北極星信仰は日本では妙見信仰として、能勢の妙見様だけでなくや各地に妙見寺や妙見堂があります。この宗教は北極星(北辰)と北斗七星に対する信仰であり、日本では仏教と混淆し、北辰妙見菩薩に対する信仰に変化しました。
動かない星が北の空にあって宇宙の全てを支配する最高神すなわち天帝として崇める宗教なのです。そして北斗七星は天帝の依頼を受けて人間の行状を監視し、その生死や禍福を支配しているのです。
1番目の写真は北斗七星とカシオペア座と北極星の位置関係を示す写真です。
この北極星と北斗七星の信仰は推古天皇のころ日本へ入ってきたと言われています。奈良の明日香にある高松塚古墳の天井に北斗七星が描かれ、北壁には北極星の象徴である玄武像(カメと蛇が絡み合った像)が描かれていたのは日本へ北極星と北斗七星の信仰が入ってきた証拠と言われています。正倉院の御物にも北斗七星が描かれているので奈良時代には北辰信仰が入っていたと考えられています。
この北辰信仰が時代とともに仏教と混淆して、妙見信仰へと変化していったのです。現在は妙見寺や妙見堂は全国にあります。
私的なことで恐縮ですが、私の祖父が住職をしていた兵庫県の曹洞宗の正林寺に行くために何度も乗った能勢電鉄の終点が能勢の妙見さんでした。ですから能勢の妙見さんのことは昔から知っていた懐かしい場所なのです。
この妙見信仰のお寺は戦国武将の能勢氏が1600年頃に建立したものです。そして能勢氏は日蓮宗の信者だったので法華経の守護神の北辰妙見菩薩をご本尊にしたのです。
2番目の写真に能勢妙見山の入り口の写真です。大阪駅から阪急に乗り能勢電鉄に乗変えると終点にあります。
3番目の写真は能勢の妙見さんの本堂です。
この妙見信仰は私の住んでいる近所の稲城市にもあります。稲城市の妙見寺です。(http://www.tendaitokyo.jp/jiinmei/myokenji/ )
私が撮って来た写真を示します。
4番目の写真は北辰妙見寺の山門です。山門前の石碑に天台宗、神王山、妙見寺と書いてあります。北辰妙見寺は何故か天台宗のお寺になっています。
5番目の写真は北辰妙見寺の本堂です。この寺の本尊は阿弥陀如来です。
6番目の写真は北辰妙見寺の鐘楼です。
7番目の写真は長い階段を登った上にある山上の奥の院、妙見宮の入り口にある鳥居です。妙見宮の本尊は北辰妙見尊です。
稲城市では毎年8月7日に伝統行事の蛇より祭が行われています。
干した茅で約100メートル位の長さに拠り込んで蛇を作る祭りです。頭にあたる部分は別に編み、角をつけます。
茅を素材とした大蛇が作られ、神仏混淆の中で僧侶により儀式が行われる特色を持つ希少価値の珍しい行事として認められ、平成4年に東京都の無形民族文化財として指定されました。
さて日本にはキリスト教や仏教や神道や中国の道教などさまざまな宗教が混然一体となって存在しています。そしてそれらは時代の推移にともなって変化して行きます。妙見信仰をはじめ、風水や陰陽道や庚申塔信仰は仏教とは異質の道教起源の信仰です。
妙見信仰についての明快な説明は、「戸原氏のホームページ」( http://www.y-tohara.com/ )にあります。ご興味のある方は是非お読み下さい。
今日は夜空に美しく輝く北極星と北斗七星へのロマンチックな信仰をご説明いたしました。妙見信仰です。心が静かになり深い平和というものを感じさせる信仰です。
それはそれとして、今日も皆様の心の平和とご健康をお祈り申し上げます。後藤和弘
さて北極星信仰は日本では妙見信仰として、能勢の妙見様だけでなくや各地に妙見寺や妙見堂があります。この宗教は北極星(北辰)と北斗七星に対する信仰であり、日本では仏教と混淆し、北辰妙見菩薩に対する信仰に変化しました。
動かない星が北の空にあって宇宙の全てを支配する最高神すなわち天帝として崇める宗教なのです。そして北斗七星は天帝の依頼を受けて人間の行状を監視し、その生死や禍福を支配しているのです。
1番目の写真は北斗七星とカシオペア座と北極星の位置関係を示す写真です。
この北極星と北斗七星の信仰は推古天皇のころ日本へ入ってきたと言われています。奈良の明日香にある高松塚古墳の天井に北斗七星が描かれ、北壁には北極星の象徴である玄武像(カメと蛇が絡み合った像)が描かれていたのは日本へ北極星と北斗七星の信仰が入ってきた証拠と言われています。正倉院の御物にも北斗七星が描かれているので奈良時代には北辰信仰が入っていたと考えられています。
この北辰信仰が時代とともに仏教と混淆して、妙見信仰へと変化していったのです。現在は妙見寺や妙見堂は全国にあります。
私的なことで恐縮ですが、私の祖父が住職をしていた兵庫県の曹洞宗の正林寺に行くために何度も乗った能勢電鉄の終点が能勢の妙見さんでした。ですから能勢の妙見さんのことは昔から知っていた懐かしい場所なのです。
この妙見信仰のお寺は戦国武将の能勢氏が1600年頃に建立したものです。そして能勢氏は日蓮宗の信者だったので法華経の守護神の北辰妙見菩薩をご本尊にしたのです。
2番目の写真に能勢妙見山の入り口の写真です。大阪駅から阪急に乗り能勢電鉄に乗変えると終点にあります。
3番目の写真は能勢の妙見さんの本堂です。
この妙見信仰は私の住んでいる近所の稲城市にもあります。稲城市の妙見寺です。(http://www.tendaitokyo.jp/jiinmei/myokenji/ )
私が撮って来た写真を示します。
4番目の写真は北辰妙見寺の山門です。山門前の石碑に天台宗、神王山、妙見寺と書いてあります。北辰妙見寺は何故か天台宗のお寺になっています。
5番目の写真は北辰妙見寺の本堂です。この寺の本尊は阿弥陀如来です。
6番目の写真は北辰妙見寺の鐘楼です。
7番目の写真は長い階段を登った上にある山上の奥の院、妙見宮の入り口にある鳥居です。妙見宮の本尊は北辰妙見尊です。
稲城市では毎年8月7日に伝統行事の蛇より祭が行われています。
干した茅で約100メートル位の長さに拠り込んで蛇を作る祭りです。頭にあたる部分は別に編み、角をつけます。
茅を素材とした大蛇が作られ、神仏混淆の中で僧侶により儀式が行われる特色を持つ希少価値の珍しい行事として認められ、平成4年に東京都の無形民族文化財として指定されました。
さて日本にはキリスト教や仏教や神道や中国の道教などさまざまな宗教が混然一体となって存在しています。そしてそれらは時代の推移にともなって変化して行きます。妙見信仰をはじめ、風水や陰陽道や庚申塔信仰は仏教とは異質の道教起源の信仰です。
妙見信仰についての明快な説明は、「戸原氏のホームページ」( http://www.y-tohara.com/ )にあります。ご興味のある方は是非お読み下さい。
今日は夜空に美しく輝く北極星と北斗七星へのロマンチックな信仰をご説明いたしました。妙見信仰です。心が静かになり深い平和というものを感じさせる信仰です。
それはそれとして、今日も皆様の心の平和とご健康をお祈り申し上げます。後藤和弘