後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

「仏教とキリスト教の皮相的な違い、お気軽にご覧下さい」

2025年02月16日 | 日記・エッセイ・コラム
宗教というものはやっかいなものです。ある宗教の一つの宗派に属して、ある程度の修行をしないとその宗派の教えが理解出来ないのです。
従って仏教を信じている人はキリスト教が理解出来ません。その逆も真なのです。
私はカトリックを少し信じています。その立場で仏教とキリスト教の違いを書けば、必然的に皮相的になります。
日本の仏教はお釈迦さまの死後400年位の間にインド人の宗教指導者がいろいろ改革して出来たものです。
ですから当然、日本の仏教はお釈迦さまの教えと変わっています。その相違を示すと次のようになります。
1)釈迦は自分が死んだら墓を作らず、遺骨は野に捨てよと言って入滅しました。
しかし日本の仏教では先祖の墓を大切にし、お寺はお墓の管理で収入を得ています。
(2)釈迦は全ての像を拝んではいけない。仏像など作ってはいけないと教えました。
しかし日本には観音さまや薬師さまや大日如来さまの像が沢山あり、崇拝されています。
(3)釈迦は全ての殺生を禁じました。
しかし現在の日本の仏教徒はこの戒律を破っています。しかし江戸時代までの日本人も四つ足の動物は殺して食べることはあまりありませんでした。
(4)釈迦は妻や家族から離れて出家しました。
しかし日本の僧侶は妻帯し子供を大切にしています。お寺は世襲制で子供がまた住職になるのです。お寺の住職の世襲制は釈迦の教えとは違います。
(5)釈迦は教えの中心の「色即是空、空即是色」と「受想行識亦復如是」を本当に深く理解し信じるためには家族から離れて出家しなければいけないと教えました。
しかし日本では出家しなくても釈迦の教えが理解でき悟りの境地に入れると信じられています。

以上のような違いは私にとっては非常に気になります。
一方、キリスト教の方はイエスの死後80年位たってから教えを忠実に記録しました。それが新約聖書です。
新約聖書は分かり易い日本語に翻訳されていて、誰でも簡単に読めます。意味が簡単、明快に理解出来るのです。それはイエスさまのオリジナルな言葉そのままなのです。
私がキリスト教を信じようとしている理由の一つは教祖のイエス様の言葉が明快に聞けるからです。

さて仏教とキリスト教の違いは他にもいろいろありますが、よく質問される幾つかの疑問について説明します。
(A)マリア信仰について、
「マリア信仰」というものが独立して行われているわけではありません。
マリア信仰はおもに女性の信者や女性の修道院のシスターたちが大切にしています。
カトリックは神とイエスと聖霊の三位一体だけを信じています。
聖母マリアまで信仰の対象のするのは大乗仏教の多神教的な風習で、それもカトリックの伝統なのです。
私は現世ご利益的な祈りはマリア様にします。現世ご利益的な祈りはイエスさまにしません。
(B)キリスト教徒は自分がいつ天国に行けるか考えていますでしょうか?
多くの信者は自分が天国に行く資格を疑っています。自分のこの世での悪を考えると地獄行きではないかと恐れています。ローマ法王でも例外ではありません。しかしカトリックには、天国と地獄の中間に煉獄というものがあります。
多くの人はそこに落とされ、悔い改めると天国へ行ける可能性が出てくるのです。私はせめて煉獄に行きたいと思って祈っています。
(C)天地創造説と現代の科学の関係について
旧約聖書の始めの方にある天地創造の物語は壮大で美しい詩のようです。私はその物語を信じています。
ついでに言えば新約聖書に書かれている全ての奇跡を私は信じています。
それらは現在の科学とは完全に矛盾しています。しかしその矛盾は全く気にならないのです。
アメリカのある狂信的な信者が、学校でダーウインの進化論を教えることを禁止しているそうですが、それは全く間違ったことです。
(D)カトリック教徒にとっての聖書の重要性について
勿論、聖書は重要です。
しかし聖書の一言半句まで教条主義的に狂信することは致しません。それはイエスを殺したパリサイ派と同じ考え方です。
カトリックではローマ法王が毎週、朗読する聖書の個所を全世界共通にして指定します。現在の民主主義や人権の尊重という考え方にふさわしい聖書の個所を選んで指定して来るのです。それを信じ異議を唱えない人をカトリック信者と言うのです。

以上はあくまでも信仰の弱い私の個人的な感想ですから、間違っているかも知れません。
ですからこそ表題に、「仏教とキリスト教の皮相的な違いです、お気軽にご覧下さい」と書いたのです。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)

今日の挿し絵代わりの写真は、「KITAHOのデジカメ散歩」、http://kitaho321.blog25.fc2.com/ からお借りした花の写真です。このブログには他にも美しい花々の写真掲載されています。是非ご覧下さい。

「今日の第6主日の東京のカトリック聖イグナチオ教会のミサ」

2025年02月16日 | 日記
今日の第6主日は東京のカトリック聖イグナチオ教会のミサにインターネットを通してあずかりました。

動画配信は下記にあります。

カトリック聖イグナチオ教会のミサの風景の写真をお送り致します。

聖イグナチオ教会
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