後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

「農家の写真をお送り致します」

2025年02月01日 | 写真
小金井公園の江戸東京たてもの園には茅葺きの昔の農家が3軒移築され展示されています。懐かしく思い写真を撮って来ました。
2軒の農家の写真をお送り致します。

1番目の写真は江戸時代中期の綱島家(農家)です。多摩川をのぞむ崖線上にあった、広間型の間取りを持つ茅葺きの民家です。
旧所在地は世田谷区岡本三丁目でした。

2番目の写真は江戸時代後期の吉野家(農家)です。
吉野家は江戸時代に野崎村(現在の三鷹市野崎)の名主役を務めた家といわれ、式台付きの玄関や<付書院>のある奥座敷に格式を見ることができます。
旧所在地は三鷹市野崎二丁目でした。

 

「釈迦の仏教の5つの具体例と日本の大乗仏教」

2025年02月01日 | 日記・エッセイ・コラム
お釈迦様は2500年程前にインドに生まれ、現在でも世界中の多くの人に信じらている仏教を創ったのです。
インドでその後500年くらい経ってから仏教は大乗仏教と上座部仏教の2つに分かれました。
玄奘三蔵法師が629年に陸路でインドに向かい645年に経典657部や仏像などを持って唐に帰還しました。
この玄奘三蔵法師の持ち帰ってきた経典は大乗仏教のものでした。従って現在の日本の仏教は大乗仏教なのです。
それでは釈迦の教えを以下に示しす。
(1)釈迦は自分が死んだら墓を作らず、遺骨は野に捨てよと言って入滅しました。
(2)釈迦は全ての像を拝んではいけない。仏像など作ってはいけないと教えました。
(3)釈迦は全ての殺生を禁じました。
(4)釈迦は妻や家族から離れて出家しました。
(5)釈迦は教えの中心の「色即是空、空即是色」と「受想行識亦復如是」を本当に深く理解し信じるためには家族から離れて出家しなければいけないと教えました。
日本の大乗仏教は釈迦の教えを忠実には守っていないのです。むしろ上座部仏教の方が釈迦の教えに近いのです。
写真に上座部仏教のお寺と日本の大乗仏教の法隆寺を示します。
1番目の写真は13世紀に作られたタイのチェンマイにあるお寺です。上座部仏教のお寺です。
2番目の写真も同じお寺の別の建物です。タイのチェンマイにあります。
3番目の写真は大乗仏教の法隆寺です。
法隆寺が創建されたのは1400年以上昔、西暦607年のことだったと言われています。
それ以来日本中に大乗仏教の国分寺をはじめ数多くのお寺が建てられました。
現在の日本全国には7万5000くらいの大乗仏教のお寺があると言われています。日本は大乗仏教の国なのです。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。後藤和弘(藤山杜人)
===参考資料======================
玄奘三蔵法師が持ち帰った大乗仏教とは?
(日本の仏教と釈迦の教えの違い(3)般若心経は大乗仏教のお経、2018年05月17日掲載記事)

「仏教を生んだインドの凄すぎる日常風景の写真」

2025年02月01日 | 写真
仏教は日本文化に深い影響を与えました。その仏教を教えたのはインドの釈迦です。ですから私は長い間インドに強い関心を持っていました。アメリカやドイツで知り合ったインド人は限りなく優しい人でした。私はインド人が好きです。尊敬しています。
しかしインドには行ったことがありません。そこで今日はインドの日常風景の写真を見てみたいと思います。
写真の出典は、写真家の鈴木 圭さんの、「インド人の日常風景が凄すぎる」です。
鈴木 圭さんはイタリア・ミラノ在住のフリーライターです。彼はインドについて次のように言っています。
「ハマる人は何度でも行きたくなる、ダメな人は二度と行きたくないと言う」
鈴木 圭さんは以下に示す写真には一切の説明をしていません。写真に添えた説明は私自身の勝手な想像です。皆様もご想像しながらご覧ください。

1番目の写真はインドの列車に溢れるように乗った人の風景です。想像するとインドでは機関車や客車の外側に乗った人は運賃が無料なのでしょう。か?

2番目の写真は自転車でレンガを運んでいる光景です。一台の自転車に何個レンガが積めるかというゲームなのでしょうか?

3番目の写真は大型旅客機の下の日陰で悠々と豪華な昼食を食べている風景です。インドは全てが自由なのでしょう。

4番目の写真は裕福な家族が仲良くテレビを見ている光景です。洪水で床上まで水浸しています。雨季には毎年のことなので家族は慣れています。

5番目の写真は洪水で動けなくなった三輪タクシーの運転手が客席で寝ている光景です。雨季には毎年こうなるので昼寝には慣れています。

6番目の写真は車体の無い自動車です。インドには車検など無いのでしょう。車の修理屋が店の部品を集めて自作したのでしょう。ガソリンタンクが危なっかしいですね。

7番目の写真は子供が牛の乳房から直接牛乳を飲んでいる光景です。子供はいつもこうして飲んでいるので牛は自分の子供だと思っています。

今日はインドの凄すぎる日常風景の現実の写真を7枚ご紹介いたしました。皆様はインドを訪問したいとお考えでしょうか?

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)

「私が好きな日本の仏教の話」

2025年02月01日 | 日記・エッセイ・コラム
私は仏教が好きです。祖父や叔父がお寺の住職をしていたので幼少の頃から仏教になじんでいました。
そんなわけで今日は日本の仏教についてあれこれ書いてみたいと思います。
日本には75、000のお寺があると言われています。どんな山里に行ってもお寺があります。
江戸時代、明治、大正、そして昭和時代、そして現在に至るまで、人々はお寺と絆(きずな)があります。
仏教を信じていなくてもお墓詣りをする人は多いものです。お葬式があると仏式で執り行い、僧侶の読経を根気よく聞いています。
その上、日本にある仏像の数は世界一とも言います。地方に行くと巨大な観音像があちこちに立っています。仙台の大観音、高崎の大観音、大船の大仏、韮崎の観音像、牛久の大仏などなど巨大な像が青空に中に聳え立っています。

1番目の写真は仙台市にある大きな観音像です。
最近、無宗教の人々が増え、お墓を作らずに樹林葬や海に散骨する風習が広がって来ました。しかし日本の仏教には13もの宗派があります。日本はやはり仏教国なのです。
お釈迦様のお教えを簡略に書いておきます。
何と言っても、お釈迦様の教えは深く広大です。その慈悲の心は貧しい人にも富める人にもあまねく平等に注がれるのです。
日本では相変わらず仏教に関する本が売れているのです。般若心経の解説をした本も売れるのです。
日本人はみんな諸行無常という言葉を知っています。色即是空(しきそくぜくう)という言葉を知っています。祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり、・・・という平家物語の冒頭の句を知っています。
ですから日本人はこのような言葉を知っていて、時々思い出し、無意識ながらその言葉にそって行動します。日本人の仏教とのかかわりを書きだせばきりがありません。
日本の仏教の歴史や宗派の違いは末尾の参考資料にあります。
以下は、私自身の仏教とのかかわりを簡略に書いたものです。
私の父方の祖父は兵庫県の宝塚から能勢電鉄で入った山の村落のお寺の住職をしていました。それは曹洞宗の正林寺というお寺でした。
その祖父は戦前に亡くなり、父の弟が後を継ぎました。その祖父の戒名は高天秀嶽大和尚といいます。

2番目の写真は曹洞宗の正林寺の石碑と鐘楼です。
正林寺は石垣の上の高台にありました、その高台の下には農家の集落が広がっていました。毎年、夏になると一家でそのお寺に帰省し、お寺の暮らしを体験しました。お盆には施餓鬼供養という一大イベントを毎年見たのです。近隣のお寺から多くのお坊さんが集まって、本堂でお経を唱和し、そして銅鑼を鳴らしながら輪になって歩き、お経を唱えるのです。

3番目の写真は施餓鬼供養でお経を唱えている住職さんです。

4番目の写真は施餓鬼供養に参列している人々の様子です。
お寺での施餓鬼供養が終わると、叔父の住職さんと一緒に私も檀家まわりをします。
村落の一軒、一軒を回り、お盆のお経を詠んだのです。
私はこうした宗教的体験をしたのです。この体験がその後の私の宗教感に深い影響を与えたのです。
現在、私はカトリックの信者です。私は大人になってからカトリックのことを知りました。そして洗礼を受けました。この時、小さな頃にした宗教的な体験が非常に役立っていたと感じました。
洗礼を受けた後でよく次のような質問を受けます。
「私だけが洗礼を受けると先祖の魂はどうなるのですか?」
私は確信して答えます。「神様の愛は人間が想像出来ないくらい大きいのです。先祖様のことも子供のこともすべて神様に任せなさい。神様やイエス様は絶対に悪いようにはしない筈です」と。
そして、こんな質問も受けます。「洗礼を受けたら仏式のお葬式や法事には出られなくなりますか?」私の答えは簡単です。「従来通り出て下さい。欠席して親類や友人、知人の心を傷つけてはいけません」と。

私はお釈迦様を尊敬しています。玄奘三蔵法師も尊敬しています。弘法大師も大好きです。お遍路さんを尊敬しています。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)
===参考資料========
(1)日本の仏教:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E4%BB%8F%E6%95%99#.E7.B3.BB.E8.AD.9C.E3.83.BB.E5.AE.97.E6.B4.BE

日本は統計的にみて約8470万人が仏教徒であり 、全世界で3億数千万人程度が仏教徒とされていることを考慮しても、やはり一大仏教国である。約7万5000の寺院、30万体以上あるといわれる仏像は、他の仏教国と比べても桁違いに多い。世界最古の木造寺院法隆寺があり、最古の仏典古文書も日本にある。

一方、現代の日本人は特定の信仰宗教、宗教観を持っていないものが大多数であり、自らを仏教徒と強く意識する機会は少ないがブリタニカ国際年鑑の2013年度版では99%の日本人が広義の仏教徒とされている。現在の日本の仏教の概略について解説すると、文化庁が編纂している「宗教年鑑」などの統計によると、現在の日本の仏教徒の大半はいわゆる鎌倉仏教に属している。浄土宗系(浄土真宗)の宗派と日蓮宗系の宗派が特に大きな割合を占めており、大乗仏教が特に多いと言える。
以下省略。

(2)日本の仏教の宗派:一覧表、http://www.ne.jp/asahi/koiwa/hakkei/bukkyou26-4.htm
以下は、http://www.geocities.jp/yasuragigogo/butsukio6.htm から抜粋しました。

①律宗 奈良時代
開祖   道宣(中国) ⇒ 鑑真(日本)
総本山  唐招提寺
寺院数  115
教え: 三蔵(経蔵、律蔵、論蔵)の中で律蔵tがもっとも大事で、身、口、意の戒律を厳しく実践すること説いている。

②華厳宗 奈良時代
開祖   杜順(中国) ⇒ 審祥(日本)
総本山  東大寺
本尊   毘盧舎那仏(太陽を意味する)
寺院数  61
教え: 華厳経の大方広仏、時間と空間を超えた仏を説いた。「一微塵(極めて小さなもの)中に全世界が反映し、一瞬のうちに永遠の時間が含まれている。」と説き、又「一の中に他の一切を包含すると同じにその一は、他の一切の中に入る」と無尽縁起を理想としている。即ちあらゆるもの一切は、縁によって起き、宇宙の万物は無限に関係しあって、持ちつ、持たれつして生存し、存在している。

③法相宗 奈良時代
開祖  玄奘(中国) ⇒ 道昭(日本)
総本山 興福寺、薬師寺
寺院数  55

教え:万物唯識を説き、「一切の万法は、私の心から生まれたものであり、私の心を離れては一切の存在はなく、一切の万有が私の心そのものである」と説く。即ち認識を通してのみ一切万物の存在を決定する。認識作用をするものに眼、耳、鼻、舌、身、意の六識のほか未那識(マナシキ)、阿頼耶識(アラヤシキ)が万物認識の基と説き。特に未那識(自我を自我たらしめる意識)と阿頼耶識(無限大のいれもの・すべてを記録するところ・行為が記録され、煩悩の種を作るところ)が基本的な識として、修行によって未那識と阿頼耶識を自覚し、これを空にすることにより悟りを得ようとする教えである。

④真言宗 平安時代:
開祖   空海
総本山  金剛峰寺、高野山東寺を中心に約50派に分かれているといわれる。
本尊   大日如来
経典   大日経、金剛頂経
寺院数  12000
教え:「密教を修める者は、密教の戒律と大乗仏教の戒律を実践しなければならない」と説き、密教ては、仏教は、真実の仏、大日如来の教えであり、この大日如来と心身ともに一体となって修行を実践すれば、この身、このままで仏となることができる(即身成仏)と説いている。

⑤天台宗 平安時代
開祖   最澄
総本山  比叡山延暦寺 約20派に分かれている。
本尊   釈迦如来
経典   法華経
寺院数  4400
教え:すべての衆生は、仏陀になることができる
以下は鎌倉仏教の宗派に続くが、省略します。