後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

山林の中に小屋を持つ趣味の楽しみ方

2012年04月25日 | 日記・エッセイ・コラム

1973年に、山林を100坪程買って、小屋を作りました。その作り方は山林の中に小屋を作り、楽しむ趣味について という記事で説明しました。

今日は、ある春の日に、その小屋へ一泊した場合の楽しい体験をご説明いたします。

下の写真の順序にしたがって説明します。東京を午後12時に出発し中央高速道路を須玉で下りると、約2時間30分で小屋に着きました。着いた時は春の午後の日差しが小屋を明るく照らしていました。下の写真がその様子です。

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小屋に着いたら早速2つの部屋を箒で掃いて綺麗にします。窓をすべて開け放ってカビの臭いを出し、新鮮な山の空気を小屋中にみたします。

それが終わったら下左の写真の庭の小川から水汲みをします。

飲み水は東京から持って行きますが、洗い用の水と水洗トイレの水を多量に汲み込みます。夜になると真っ暗になり水汲みが出来ないのです。

それが終わったら、下右のように焚火を始めます。持参したチキンスープなどを温める炭火を作るためです。ここまで来れば後はゆっくりした気分で小川のそばの椅子に座ります。持参したオツマミを出してビールを飲み始めます。

この時が山林の中の小屋の一番楽しい時なのです。

小川がサラサラ流れ、芽吹き始めた雑木林の中にウグイスの声が響いています。夕方にむけて時間がゆっくり、ゆっくりと流れて行きます。

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家内と小川の水音を楽しんでいたら近所に独り住んでいる方が遊びに寄ってくれました。この隣人のことは、共産主義者として昭和時代を生きたある人の話 でご紹介しました。

昔話を、問わず語りにしてくれます。徳田球一さんや野坂参三さんの下で働いていたときの話が面白くて夕闇の迫ったのに気が付きませんでした。彼を送って行って、帰ってくると暗い林の向こうに甲斐駒が黒いシルエットを作っています。小屋の周りも急に暗くなってしまいました。下の2枚の写真がそんな様子を示しています。

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すっかり暗くなる前に500m程離れてた林の中に独り住んでいる鬼家(オニイエ)さんへオミヤゲを届けに行きました。帰宅後、持参のチキンスープを家の中のコンロで温めて夕食にしました。

夕食後しばらくして外を覗いたら、月夜で明るいのです。夜は外へ出なようにしていますが満月の光に誘われて林の中を少し散歩しました。室内に戻り、古い雑誌を丁寧に読みます。家内は隣室でジャンアンツ戦の実況放送のラジオを聞いています。9時30分に寝ました。家内もジャイアンツが勝って機嫌良く床につきました。

翌朝はコーヒー、ソーセージ、目玉焼き、野菜サラダにパンの食事をしました。外に一歩出ると隣の別荘の庭にツツジの花が朝日を浴びて咲いていました。下の写真です。

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この花に誘われて、近所の花々の写真を撮りに行くことにしました。

昨日、共産主義のことを話してくれた人を誘って、家内と3人で花で有名な「H井」さんを訪問しました。広い庭一面に色々な花が植えてあります。

その写真は、「山林の中の小屋の近隣の家の庭に咲く花々の写真」という題目で今日の午後に掲載致します。

昼食は小屋の庭で持参した「こだわりラーメン」を茹でてモヤシ、焼豚、メンマなどを入れて食べました。

午後は、高速道路を使わないで、甲州街道を根気よくドライブしながら、木々の芽ぶきの風景を楽しみ、上野原まで来ました。上野原で中央高速道路に上がり帰宅しました。

このようなものが山小屋の一泊の楽しみ方の一例です。

この趣味の魅力は山の中の雑木林と共に生活する実感です。その為には粗末な小屋の方が自然との距離感が短くて良いのです。飲料水以外は庭の小川の水を使います。ビール缶を冷やすのも小川の流れの中に漬けておくのです。暖房には薪ストーブを使います。電気は引いてありますが、それ以外はなるべく昔の人間のような生活をします。

そうすると何故か元気が出て来ます。勇気が湧いてきます。人生の全ての問題に前向きに取り組むようになります。

これが私の山林の中に小屋を持つ趣味なのです。

それはそれとして、

今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)


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