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艱難辛苦、厳しいお受験の合格祝いに、義弟家族と、たちまち宴会となってしまった。わざわざ岐阜飛騨の非売品でお宝物の日本酒を頂いてしまい、北海道旅行でこれまた、酒の肴では最高の氷下肴(こまい)と飲み助にはたまらない酒と肴の舞台装置で祝杯を上げた。
約4カ月、時には35、6°を越えるこの熱い一夏を、クーラーも付けずにフレミングの法則、や無線法規の条文暗記に呪文を唱えた。
何時も飲んだくれの親父が、その非日常的世界は某宗教集団の、教祖を遍くが如くマインドコントロール一縷に、頑張ったこと(余り例えは良くないが)に廻りは呆れながらも、根気よく続けられた。少なからずとも賛辞の声にまんざら悪い気もせずに甘んじ、美酒に酔った。
苦しければ苦しいほど、この瞬間は忘れられず、あの感動のはがきは出棺のおりに、飾ってくれるとのこと?(°_ 。)?(。_ °)?オイオイ
もうこんな抑圧された世界は最後であるが、たかが趣味の世界になんでこんなに追い込むのか、不思議に映るのである。
宴もたけなわ、共通の話題はやはり北海道であった。
約2キロ洗面器のようなでっかい甲羅のたらば蟹と毛ガニに夫婦4人が食らいつき、寡黙なまでの食の闘いにバケツ2杯ほどの殻を生み出し、腹一杯になってしまったこと。
知床の秘境を海岸線からせまり、快速艇から野生のひぐまとの出会い。塩を被りながら船上、ででっかな握り飯と氷下肴をかぶりついたダイナミックな昼飯と、どうしても共通の話題は食べ物になってしまう。
話題に事欠かず、話に夢中になってしまう秋の夜長であった。