「立川中華街」が、とうとう20011年、3月末で閉店した。
「立川中華街」は四川、北京、上海、広東など様々な中華料理。「上海の小籠包(ショウロンポウ)いや麻婆豆腐店など、彩り豊かなメニュウの店の前で行ったり来たり、さて何が良いか、ああやっぱりこれか」と食を通じて中華文化に身近に触れることが出来た。
同じフロアーには東西南北を守る青竜、白虎、朱雀、玄武門を配置。中華街にはつきものの、三国志の英雄、関羽をまつる関帝廟(びょう)の厳めしい顔が凛と構え独特の雰囲気を作っている。料理店だけでなく、食材・雑貨の店や占いの店も軒を並べ、中華文化を支え、来る人を異境の世界に運んでくれた。
中華街と言えば横浜であったが、其処まで行かなくても足回りの良い、駅ビルの一角に設けられた 。
あの街ぐるみの規模まで及ばないが、多摩地域でもフードテーマパーク型の中華街として登場し、話題を集めたが、結局立ち行かなかった。
「グランデュオ立川」の1999年4月オープン以来、12年を経過するが、中華街としての12年の歴史に幕引きを迎え、実に寂しい。
一時は行列迄作り、ブームを呼んだが、日本人の特性か、熱し易く、冷めやすく、気まぐれな客筋を常に一定に足を向けさせるのは難しい、外食産業の姿であった。
中華の雰囲気を味わうのはこれでさらばと記念に閉店前にカリン姫と一緒に行ってみた。
じじ・ばばの財布の底を見通しか、ごくごく質素に単品物の大好きなめん類で、ご満足されたようで、でも食べ振りは頼もしく、完食であった。
ああ~これで、ここともお別れ、店の人に聞くと、これだけの店も殆どがチエーン店で、撤収。新規リニュウアルしても残るのが1、2軒と実に寂しい話であった。