日が昇る時間が段々短くなってきた昨今、未だ薄くらい中、修行僧の如く、何時もの通りの己に課した勤めから、ふらふらと街中を彷徨う。夜来の雨が上がったが、周辺を覆って居た霧が時間と共に消えていったが、周辺の山間は霧が立ち込め、未だ眠りからさめていないようである。
浅川沿いを西に向かう、丁度浅川で、朝日が斜めに差し込み、河川敷の影の部分と日の当たった陽の部分の違いがくっきりする、メリハリの効いた姿が目に入り、画像に納める。乾いた川底をゆったり流れる浅川と金色に輝く土手、お気に入りの1枚である。
ちょっとした高台に出て見通しの効いた所に出ると、西側に奥多摩の山々が見えてくる。右側が大室山が稜線の一郭を邪魔している、富士山が見えている。左側にごつごつした連なる山が丹沢山脈である。2、3日前、こちらでも寒い中、雨が降り、丹沢も白化粧の姿を見せていたが、未だ早いのかたちまち消えてしまった。しかし、冬はひたひたと確実に訪れているようである。
川から離れ、土の感触を確かめ、のどかな畑道に入ってゆく。白菜など収穫を前に冬物の野菜が目に入る。障害物がなくなり見通しがきいて、富士山をズームアップして捉えてみる。
富士山を向ける角度が余り変わっていないので、やはりやっかみ半分で大室山が邪魔している。右半分であるが富士の稜線がはっきり、深い冠雪に既に真冬の装いの富士山がはっきり見える。清涼な富士山を拝み、修行僧のお勤めの節目を迎え、この辺から富士山を背に折り返す。
善生寺の大仏さんもとにたどり着く。歩き始めてから1時間半、日は既に高くなり、大仏さんも、真っ正面に太陽にまぶしく輝いている。静かに鎮座し、今日の無事を祈る。
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