「どう!!この大鍋に具沢山」
豆腐、油揚げ、肉、ネギ、人参、しめじに 泡立つ汁、湯気と炭火の煙が、河原一面にたち広がり美味そうな匂いが漂う。
この浮き上がった具の配下に姿を影潜め、里芋、馬鈴薯がじっくりと味がしみこみ、熱々の状態で口当たりの柔らかい芋が口一杯に広がる。
秋真っ盛り、もう、河原に吹く風も、ひんやり、炭火の火から伝わる暖気とお鍋の温もりが程よい季節になってきた。
このでっかい鍋に「ふうふう」言いながら良く食べた。
同じ河原に、同じ様な世代のおじさん、おばさん達のグループも背中合わせで、火お越しが始まった15、6人とこちらより多い集団であった。
気のいいオバサンが輪の中に入ってきた。鍋を囲み立ち話、山歩きの集団である事がわかった。
こちらは何の仲間と聞かれ、「只の呑み助の仲間」と言ったら笑っていた。
目の前の具沢山に驚いて居たが、同じ芋煮であっても、彼らのは「山形風」で具も厳選した拘りの芋煮であることを誇らしげに語っていた。
因みにこちらの味は如何と、おばさんに味毒味、「?(°_ 。)?(。_ °)?ん~ん美味い」と一言のお褒めの言葉も。
火を囲んで、多少のアルコールの酔いに話も弾む。
この静かな世界に煮物パーテイーは人も和む。ギスギスした世界に何か失ったものを見いだすようで、たまにはこうした自然の世界を背景に野趣豊かな交わりも新鮮で良かった。
でも、何にも出来ない己、苦手の段取りに、やったのは芋の皮むきを我ながら根気良く、やっただけであった。
こうした宴を持てるのも、面倒がらずに段取りする、仲間あってのことである。
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