カリン姫の卒園の休みに、何年ぶりか高尾山に向かう。普段パパの車に載せられての移動が殆どなので、歩きは渋々、まして登山となると、二の足を踏むようで、ダマシダマシ連れ出す。高尾山口駅では平日にも関わらず、老若男女、子供連れなど、電車到着にはき出される客は殆ど高尾山行きで賑わっている。
ケーブルカー駅では結構の行列でかなりの時間待かと思ったが、たちまち一呑みに、載せてしまう。高度を上がるに連れ、日本一急勾配と言われ、箱の傾きから、険しい登が体感出来るが、町並みからどんどん離れ、瞬く間に高尾山駅に着いてしまう。
樹齢何百年と言われる鬱蒼とした杉木立の中、薬王院へ。木立に昼尚うすくらい中、不気味な格好の鬼が道の脇に立ち、小さな社ともあわせ霊気をよぶような雰囲気に、修行者が登山する、山岳信仰の面影がたっぷり伝わってくる。
平坦路、急階段の繰り返しで山頂に繋がるが、階段を登きった所にそれぞれ神社がある。ちいさい子も手を引かれ、一歩一歩、登ってゆく。
カリン姫も杖を手に、階段数を数えながら、登り頂上目指す、途中の社で天狗の化身に迎えられる。大人も息切れる、厳しい登も、ご覧の通り、余裕しゃくしゃくの表情に、逞しく、頼もしくみえてくる。「もう直ぐ小学校だからかな、凄い、凄い」
ようやく山頂に到着した。うすボンヤリと春霞、でも目の前に富士山が雲間から手に取る様に見える。眼下の市街地は八王子のビル群と多摩丘陵の緑が見えるが、視界が良ければ新宿副都心など視認出来るぐらいに、見晴らしの良い場所である。山頂は広場になっており、それぞれシートを拡げ、昼食が始まっている。適度な歩きが食欲を呼び、早速、負けじと場所を確保。
にぎり飯が、格別に美味かった。
どんよりとした天気に、ちょっとこの時期にしては寒かったが、楽しく登山が出来た。
高尾山口駅からケーブルカーの清滝駅まで近く、都心から気軽に海抜約600mの世界に登ることが出来、便利な足廻りが、人気の高いところなのであろう。深山の深みを確かめる為には、やはり自分の足で、降りることであるが、下り歩きはじじいのみであった。(笑い)
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