日も傾く16時過ぎ、早く家路につこうと、急ぎ横浜 元町商店街を通って居る時であった。
離れたところからであるが、赤い火柱が立ちのぼっていく姿がはっきり見えた。
季節柄、ちょっと早いが、歳末商戦かクリスマスの時期に合わせた、店のショウーアップにこの火柱が人目につき、客寄せに一役かっているのでは思えるぐらいの見事な燃えっぷりであった。
近づいて見ると、店の外壁を覆う樹木をあしらった装飾品の部分から1m弱の火柱が殆ど煙を出さずに燃えている。ただ燃えるに任せ、じっと見守る店員、店内に狼狽する店員の姿に初めて「こりゃあ火事だ~」と言う事が初めて判る。
燃え始めて時間がかかっているのか、ヘルメット姿のおっさんが消火器を担ぎ、駆けつけてきた。その火炎部分に消化剤を放射するとたちまち火炎が消え、手慣れた消化作業は鮮やかなものであった。
消化剤をまいた後の煙は店の周辺始め、店内に及び、付近の通路にも強烈な刺激臭を伴ってひろがった。
この間僅か1~2分の出来事で、消防署の出動も無く、未然に防げたのは不幸中の幸いであったのでなかろうか。
出火部分は人の手の届かない部分だけに電気系統のショートからの炎上とも思えるが、火災の火種は何処にもあると思い知らされた。
消火後もなお煙が立ち込める店内であった。
炎上した部分の外壁が真っ黒く煤けた後が残されている。
店員の脇には主役となった消火器が置かれている。
突然の出来事に遭遇し、驚いた。
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