春夏秋冬ライフ

四季の変化に向き合い、目の前に起きる様々な出来事を目の丈で追ってみた。

おとぎ馬車の行列に遭遇

2009-03-09 15:19:00 | 野次馬見物
JR東京駅前に建つ東京中央郵便局の再開発で鳩山総務相が「文化的価値を背景に保存を」と日本郵政に向かって再び吠えまくっている。
総選挙を控え、「小泉構造改革」を突き、自民党から離れた郵政票を取り戻したいと言う思惑もあるようで世論を背景としたパフォーマンスだとも言われている。
それはさておき、東京駅周辺には東京駅初めの明治生命館(重要文化財)や日本工業倶楽部、東京銀行会館など当時のヨーロッパの最先端の建築洋式を取り入れ、現代風の建物とは一味違った荘重な雰囲気を漂う建物である。
一方では皇居を中心に巡らせたお掘りを堺に、江戸城址は300年近くに渡る将軍の居所として、更に政治の中心として、文化財保護法にによる「特別史蹟」としてその史的価値が極めて高い。
こうした時代を背景とした和洋折衷の独特の建物が並び併せた文化遺産を眺められ、観光バスを伴った観光客が賑わいを見せている。
その一つに東京駅から、皇居を結ぶ「行幸通り」がある。外国から日本へ初めて赴任した大使や公使が皇居に挨拶に訪れるが、この時に騎馬警官に護られた馬車に乗り皇居に入城するという古式豊かなセレモニーが華を呼び、一度お目に掛かりたいとおもっていた。
そんな折り、日比谷通りに面した東京商工会議所で会社OBの懇親会があり、其処へ出かける折りに、周辺に警官が立ち、物々しい姿に何事かと、野次馬根性がメラメラと沸き立ち雨降る中、その近くに立ち、ことの成り行きを見守った。

目の前の日比谷通りは片側数車線の交通の要路で大量の車が多数走っていたが、暫くして警官の誘導で車両の規制が掛けられ、あれほど大量に移動した車がピタリと無くなってしまった。間もなくパカパカと馬のひずめ音と共に、目の前を2両の2頭立ての馬車の一団が現れ、予期しなかったこの華麗な姿に思わず興奮した。
車社会、全盛のこの時代に、人馬一体で訓練されたおとぎ馬車の行列が実に新鮮に目に映つり、この華やかな儀式に良い土産が出来た。
殿を受け持つ、格好良い騎乗姿の婦人警官を最後に行列の一団は瞬く間に消え去ってしまった。即座に規制は解除され、何事も無かったように再び交通の渦に、目の前を高速で走り抜ける、普段の姿に直ぐ戻ってしまった。

この時ならぬ儀式に張りつめた緊張を解かれた警官にこの行列はと訪ねると、「ブルネイ大使」の新任の挨拶ということを教えてくれた。
東京に長く住んでいながら、実の所、余り知らない東京音痴で、その一つがこの馬車行列であったりする。何故今頃、この周辺に関心を寄せるかと言うと、痕跡も殆ど残らない一面の芝生ばかりの大奥ではあるがここを舞台に繰り広げる「大河ドラマ篤姫」が、火付け役となっているようである。
だから今、此処が面白い

http://mzk.on.coocan.jp/ooedoa.htm

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