驚いた!!昨日まで正常に教習していた八王子自動車教習所が東京地方裁判所に破産手続開始の申立てをすることとなり、本日(31日)突然倒産した。
JR豊田駅から3分、構内コースはJRに隣接した広い、空間を持ち非常に立地の良い所にあり、一定期間通うのにはこれ以上の場所はない恵まれた環境であった。
何故破産なのだろうか、勝手に推測すると
一つには少子化で受験生が総じて少なくなったこと。
国民総免許制ではないが、免許取得年齢に達すると、誰しもが車を持ち、運転したい、或いはペーパードライバーでも、機会あれば乗りたいと言うことで、かなりの割合で免許取得に走った。
しかし、この不況下では、車の取得、維持に金がかかり、車所では無くなった。誰しもが車を持ちたいと言う、車に対する憧れが一時より落ちた。
ガソリン価格は下がってきたものの、限られた埋蔵量と世界的な需要増大で再び高騰の嵐は何れ吹きまくるであろう。
そんな社会の変化が、きっと教習所として立ち行かなきなったのでは無かろうか?
構内や街中を走った大量の教習車は大量に眠ったままでであった。再び息を吹き返すことはあるのであろうか・・・。
突然の倒産に受験生は1500人以上も居ると言うが、受講の中断や受講料の返済など、先行き問題の根が深い。
この大量に眠った教習車を前に不況はこんな足元まで及んでいることを思い知らされた。
因みに我が家は私、娘、伜3人とも此処で免許取得した。
近いから通ったが、毎度入れ代わる教官の中には、受講生を見下し品格を疑う鬼教官などのやからも多かったのは引く手あまたの受験ブーム時代だったかも知れない。仮免、本免の合格までに罵声に耐え、免許証と言う金看板に釣られ、何とか教官の印鑑を貰った悪夢が蘇るが、一方では淋しい思いも・・・。
果てさて此処はどうなることやら、教習車が置かれた駐車スペースはかってはボーリング場であったことを知る世代に、当地で長く居ついてしまった。
3日日野市民会館で債権者説明会が開かれた。
佐藤みどり社長が八王子自動車教習所の閉鎖し、自己破産を申し立て、債権者へ謝罪した。
激しい怒号の嵐の中、土下座し平謝り。心労しきった姿で関係者に背負われ会場から車に運ばれる姿がTVで放映され、激しいやりとりのあったことを物語っている。
社長の土下座シーンは約1カ月前、海外留学の支援をしていたゲートウェイ21が経営拡大により経費がかさみ、渡航者が多い時期の資金繰りが悪化し倒産した姿が重なり合うが、歪められた世相がこの姿に現れているようだ。
教習にそれぞれ夢かけて、一生懸命貯め、収めた入学金や渡航費用は突然の破産によって、ふっ飛び、払った費用の回収が困難という悲劇は全く同じである。
八王子自動車教習所の破産は徐々にその要因が明らかにされてきた。やはり少子化で入学者の絶対量が減ってきたこと、他の教習所との入学者の奪い合いは過当な値引き合戦が徐々に経営を苦しめたようであるが、投機による失敗が取り返しの付かないものになってしまったようである。
かっては市内の旭丘に専用のライダーコースを持ち、高値の華の存在であったメルセデスベンツを教習車に使うなど勢いの有る教習所として順風満帆に映ったが、徐々に事業規模もスリム化していった。背伸びした経営に行き詰まり、かなり厳しい自転車操業で、それが崩れ一気に破産に追い込まれてしまったようである。駅に近いこれだけのロケーションに資産価値の高い 場所を持っても返済しきれない莫大な借財の大きさを物語る。
写真はその所内コースの一部、汗と涙で辛酸を嘗めた、S字コースとクランクで此処を越えるのも一つのハードルであったが・・・再び、亀の子のように動き回った教習車の姿は見えなくなってしまうのであろうか。
八王子自動車教習所の破産記事の感心の高さに、及ぼす影響の大きいことを改めて認識した
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