が~んと言う衝撃音を鳴り響かせ、電車が止まった
通常の止まり方ではない
明らかに事故であろう
先頭車両に群がる係員、車両を中心に踏み切り付近まで、
関係者が数十人が駆けつけ調査している。
軌道内の枕木付近で車両の下部を覗き込み、写真を取る
只事ならぬ状況が自然と伝わってくる。
踏み切りで跳ねられ、引きづられるように車両の下部へ
即死のようだ
10両編成の233系であるから全長200mある。編成の一番後部車両
が踏み切り付近にあることから、衝突後の急ブレーキで200m先で
止まったことになる。
高速走行中の急停止は、車内の乗客が将棋倒しになることなど
安全面からも、この辺が限界なのであろう。
自殺か事故か判らないが、一瞬のうちに尊い命は失った。
開かずの踏み切りと思われるほど、車両の位置検出から
遮断は早い。
多発する同線の事例から、恐らく自殺であろう。
踏み切りの照明に最近流行りの青色発光ダイオードが、
使われ淡い青色で照らし出されている。
これも自殺予防に心理的な抑制効果を期待しているよう
であるが、追い詰められた状態にどの程度効果があるので
あろうか?
車両の調査も終え、警察、消防、JRの当事者、関係者、を
束ねる現場指揮者から、恐らく車両点検完了の指示が出さ
れたのかそれぞれの持ち場につく。
止まっていた車両もゆっくりと、動き出し現場付近を再び
走っていく。
軌道内に収容された遺体は車両通過後搬出される。合掌
散乱した遺留品は丁寧に回収される。
遮断機は下りたまま、事情の判らぬ車が、交通警官の姿で
事故で通過出来ないことがが判る。
幸いにして、通勤時間帯でなかったため、
大きな渋滞にならなかった。
事故現場では消毒液が散布され強烈な匂いが周辺に立ち込める。
型通りの防御壁と踏み切りに、容易に入れる軌道内。
その前を高速に走る車両
何時かは起きるかと、思いつつ、
衝撃的な事件であった。
日を超えて、未だ漂う匂い
現場の架線には数羽カラスが止まり、空中には仲間が乱舞
不気味な鳴き声であった。
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