春夏秋冬ライフ

四季の変化に向き合い、目の前に起きる様々な出来事を目の丈で追ってみた。

春の生き吹きを確かめ一歩き

2016-03-04 22:41:00 | イベント
切れ目ない寒波の襲来で、5~6時代の零下の寒さは半端ではない。
手袋をはめても、手先冷たく、思わずポケットに入れ、寒さをしのぐ。
漆黒の世界から、夜が明ける位が、放射冷却で一番厳しい。
そんな寒さも一段落、ちょっと春の生き吹きの感触を確かめながら
待合の高幡迄、ひとっ走り。
はてさて、どのぐらいかかるやら、全く読めないまま、約束の時間
に遅れてはなるまいとショートカットで急ぐ。
<黒川公園>

バイパスに出る為の、北側の通称『山』と言われる多摩平に
出る崖をよじ登る。丸木を等間隔に並べられた階段は途中で
落ち葉に埋まり、足元もおぼつかなく一歩々確かめながら、
登ってゆく。普段歩いているとは言え、急斜面に、直ぐに
息を切らし、体力の衰えを感じる。
上に行けば行くほど傾斜がきつく、梯子をよじ登る感覚で
頂上に目指す。
急な登坂路は人が一人通るのが精一杯の路に、両脇から樹木
が、覆い益々狭く、舗装道路に出て、漸くトンネルから抜け
出た感じである。

<日野バイパス>

路地から、直ぐ日野バイパスに出る。
片側2車線、都心に結ばれる、重要な輸送幹線。手狭になった
甲州街道のバイパスとして生まれ未だ日が浅いが、道の拡充が
、軒並み、店が生まれた。
神明の高台から東京方面にはバイパスは長い下り坂であるが、
真っ直ぐ伸びた道なりに市街地が繰り広がり俯瞰できる。
直ぐ脇を半ば高速道路並に疾走する車両の、エンジン音や風
きり音が、もろに飛び込む騒音の中並走するのは、気分は良
くないが、寄るところもあって、この道を歩かざるをえない。
真っ直ぐ、かなり先まで見通せるバイパス路に目標なる看板が
中々見えず、次々に疾走する車を前に、道のりの遠さを思い
切り感じる。

<日本橋屋長兵衛>

バイパスはやがて平坦になり、幾つかの交差点を越え、新川崎
街道に交差する角地に日本橋屋長兵衛に到着する。
巨大な立て看板に上部は家紋と日本橋屋長兵衛がバイパスの
遥か彼方から見える。
意匠をこらした白壁の和風建築に下層の壁には幾何学的な独特的
な模様の『なまこ壁』が一際目立ち、存在感を示している。
江戸、日本橋を起点に暖簾を降ろし、以来日本の伝統の食材の
文化、和菓子の商いを今日まで繋げている。
陳列棚に彩り豊かな、各種詰め合わせが、目に映るが、中々これ
と言う選別を決めかねていたが、余り熟考する時間がない。季節
柄、『おひなさまセット』が良かろうと、衝動的に決め、長兵衛さん
を後にする。

<浅川堰堤>

交差点からバイパスから離れ、新川崎街道を高幡方面に向かう。
浅川を跨ぐ、高幡橋でゆったりとしたうねりの浅川に広がる広大
な自然の川辺が目に映る。川岸の向こう側に高幡不動尊の五重の
塔が見え、目的地まで後残すところ僅かと、思わずほっとする。
高幡橋を渡った所で欄干を降り、浅川の川辺伝いに道を選ぶ。
赤い舗装路は専用歩道として、堰堤の上を走り、川辺の自然を
触れながら、散策やジョギングにそれぞれ楽しむことが出来る。
専用歩道の先に見える白い高層建築とその前に鉄柱が見えるが、
ふれあい橋である。
専用歩道から斜め分岐した路地に入り、しばし、浅川から離れる。

<用水沿いの桜>

入り込んだ住宅地に入り、直ぐ右隣が京王線の専用軌道で、
もう高幡不動駅は目の前である。
住宅密集地に用水が走るが、日野で市内を網の目のように水路
が張りめぐらされる有名な日野用水の一角であろうか・・・。
その用水路沿いに、寒ザクラの一種であろうか、ご覧の通り、
満開の姿に出会い、驚かされる。
未だ3月に入ったばかり、未だ本格的な春を迎える前の寒い時
期に、この華やいだ姿が確実に春の訪れを告げている。
未だこの時期、開いたばかりで、何れは花吹雪となって、水路
沿いの風情を演出してくれるのではなかろうか・・・。

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