春夏秋冬ライフ

四季の変化に向き合い、目の前に起きる様々な出来事を目の丈で追ってみた。

魂を抜かれたハードデイス

2020-08-18 13:22:00 | パソコン・電子製品
◇HDDはパソコンの中枢を担う記憶装置である

磁気ヘッドはディスクを高速に回転し、発生する風圧でヘッドを持ち上げ0.02μm(髪の毛80μmの約4000分の1)想像を絶する僅かな隙間でディスク上を移動しながらデータを読み書きしている。
非常に精密な機構のため、外からの衝撃や温湿度の変化に弱く、繊細なものである。
こんな繊細なものだけに、電源の入り切り操作もある決められたプログラムで操作している.
一般の電気機器の様に、直接の電源入り切り操作は故障の要因でもある。
HDDが故障するとパソコンが立ち上らなかったり、自分の作成したデータがの復旧が出来なくなり、OSの再インストールが必要になる。

◇大事な個人情報もディスク上でやり取り
このHDDに当然作成したデータとして大事な個人情報も含まれる。

<個人情報として、代表としてこんなものが描かれ、関わる諸情報がpc上に書き込まれる>

この個人情報の漏洩やパソコンの活動に阻害を与え、外部から、悪の手の侵入を阻止する防禦機能もOSの役割でもある。

◇OSの世代交代
そのOSも進化を続け、バージョンアップなどを含めサポートしていたが、限界もあり、Windows7は2019年に終わり、新たな後継のWindows10に乗り換えた。
Windows10に切り替え後、慣れない世界にトラブルのラッシュであった。
不測の事故に備え、Windows7をWindows10に載せ替え暫くはバックアップとして備えたいたが、半年を経過、その出番も無くなり、旧来マシンは捨てることに決意した。
そんな背景の最中、神奈川県庁が使っていたファイルサーバのHDDが転売され、個人情報を含むデータが流出した事件が発覚した。
当時、東京都中央区にある情報機器リユースの某社に勤めていた担当者が古いHDDを、不正に持ち出し、ネットオークシ ョンで転売していた。
東京地方裁判所は、HDD流出元の情報機器リユース業者(東京都中央区)に務めていた被告に対し懲役2年、執行猶予5年の有罪判決を言い渡した。
セキュリテイに関わる大事な個人情報を扱っているにも関わらず、無放置で個人に任せていた実態が露見し、事件に繋がった。

◇Windows7廃棄にHDDの公開絶命
HDDの処理を巡って、総てをお任せしてしまうにはきっと落とし穴があるのではと一抹の不安がある。
前述の神奈川県庁のHDD流出事件が頭をよぎり、安心お任せの殺し文句だけでは、乗ってはいけない、教訓でもあった。
大事な処理であることを前提に金属回収業者のパソコン引き取りに臨んだ。
10年前と同様、今回も処理店のパソコン一式を持ち込み、無料で受け付けて貰う。但しHDDは物理的破壊し、破壊後の姿を自分の目で確かめるべく、安心料として2100円を支払ことにした。
前述のディスク上を移動しながらデータを読み書きする部分に穴を空け、完全に絶命させた。

◇ギロチンで公開処刑(前回、2012-5の処刑記録から)

目の前で行われるダイナミックな破壊に、思わず凝視してしまった。
引き取られたPCから、手慣れた手つきでハードデイスを外す。店先のカウンターでご覧のような、Crush Boxが置かれ取り外したハードデイスが挿入される。Crush Boxのレバーを下に下ろすと、ハードデイスに穴が開けられ、破壊の儀式は簡単に終わってしまう

◇魂を抜かれたハードデイス

Crush Boxから、取り出されたハードデイスがご覧のように破壊されたことを目の前で見せてくれる。大きな穴が、2箇所開けられ成仏したハードデイスに、目で見える形で物理的破壊を確認することが出来た。
最近のハードディスクは記録媒体をコーティングしている盤がガラスで出来ており、ハンマー等原始的な破壊はガラスの粉砕、飛散などもあり、大変危険である旨、避ける様に、ネットで流されている。

今回の公開処刑はこちらでも詳しく紹介してます。是非ご覧ください
Windows7との別れ

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