春夏秋冬ライフ

四季の変化に向き合い、目の前に起きる様々な出来事を目の丈で追ってみた。

山・川を駆けめぐる

2017-08-22 15:57:00 | ライフワーク

体力・筋力の衰えは足から、使わなければ益々劣化が加速される
体力維持に、始まりは朝散からと拘りを持って欠かさず、続けている。
同じ所を歩くのでは、長続きしないのでパターン化したメニュウを準備し、それを順を追って、こなしていく。
さ~て今日は何処へ、そのルーチン化され、生活の一部に組み込まれ、それを励行しないと一日が始まらない。
その代表的なコースの一つを追ってみる。
地域は市内を東西に走る浅川が多摩川に合流し、東京湾に注がれる。その浅川の南側にほぼ並行して多摩丘陵が走っている。この川筋が護岸で護られ、自然の中、見通しの利いた恰好の散歩コースである。
いよいよスタート、大仏さんの直下、この辺では小高い見通しの効いた所から、これから目指す遥か彼方の多摩丘陵を確かめれる。真っ直ぐの道が緩やかな勾配で下がり丘陵地帯へコースの走り始めの、様子を伝えている。
思わず思わず絶句してしまいそうな、遥か遠い道のりであるが、頑張るしかない
浅川を越える「一番橋」を渡る。くそ暑い中で川面に吹き抜ける川風が体を通り抜け、涼気が心地よい。川筋に土砂の堆積で自然に生まれた島と両岸の間を緩やかに川が流れている。川底が見え、水流は年々減少していると言われている。
浅川の上流もコンクリート等、都市化から川への浸透が少なくなった。川底の治水対策、河川の整備から、見た目透明度もあがり、水質の改善から小魚の住み処に捕食するサギなど飛来する姿が見られる。


北野街道から一歩住宅地に入ると、車両の喧騒から、離れ閑静な世界に一変する。
そんな環境の為に、思わぬ昆虫と出会う。
周辺の木立からきたのか、黒く、つやつやと輝いているクワガタ様がなんら警戒心も無く、道の真ん中を堂々と歩ん でいた。近づいても、恐れず、自慢のつのをかざし振る舞っていた。こんな出会いが生まれるのも如何に自然に近い、 住宅地にあることを思い知らされる。

北野街道から丘陵越えで、閉鎖された多摩テックや中央大学のキャンパス経てを野猿街道に通じる道に出る。
当コースの最大の難所が立ちはだかる坂を前に気合を入れてこの坂道を登る此処から長い道のり、坂が続く。
緩やかな斜面であるが、樹林帯壁の頂部まで延々と続き、やや前かがみに首を垂れ、一歩一歩引きづるように前へ行けども、行けども、届かぬ頂部に、足も重くなり、辛い登りに、気力と、根性で頑張る。
登りに連れ、更に勾配がきつく、一番厳しい部分、喘ぎ喘ぎながら、登る。
漸く坂を登り切りきった平山1丁目の交差点に出る。坂歩きの余韻が残り、足元が揺らぐのも、如何にきつかったかを物語る。
樹木を越え、タワーの頂部ににょっきり顔を出すドコモのアンテナである、これが遥か離れた所から識別できる目標物で ある。
この山の背後に本田自動車の資本で多摩テックであった。本田のエンジンで動かす、斬新乗り物遊戯で人気を呼び2002年は年間100万を越える入場者があったが、落ち込み、本家本田の不採算事業の整理で撤退してしまった。
丘陵のトップ付近から西へ向かうと、町田~日野~八王子に通る都道155号線の堀之内トンネルに出る。
丘陵をトンネルで貫通し、野猿街道側に繋がり一気に、町田~ 日野間の交通ルートが生まれ、輸送経路の役割を担い、輸送車両も多い。
元気があれば丘陵の山頂付近を更に西下し平山城址に行くが、パワー切れで、この堀之内トンネル付近が限界である。
都道155号線を一気に駆け下り、北野街道を越へ、京王線を跨ぐ橋梁を渡り、平山橋から浅川の下流を俯瞰する。


見通しが効いた川は両脇に自然に生えた草に囲まれ、粗削りな川筋はゆっくり蛇行を描き下流に注ぐ。途中にコンクリートの堰があり、その石畳の段差から生まれる音が響き渡り、殆ど動きのない世界に、生きている証を伝えているようである

平山橋下流側では,河床には等間隔に岩状の突起物で、コンクリートで固めている。
川面の水位低下は護岸や橋梁の基礎部分等の河川管理施設が、抜け上がり不安定な状態になってしまうようである。
平水位が低下すると各種の用水が取水困難になり、河口部では塩害が発生するなど利水障害など色々 障害を招くようである。
一方では水の勢いを抑えて水質を浄化するなど、自然環境の維持にも効果を発揮しているようである。
只、堆積された土砂を掬いあげ、異常降水の備えをしておけば、自然の成り行きでと思っていたが、河川の水面維持が重要であることを思い知らされた。
目に見えない努力が、川岸の草とも併せ水質浄化に繋がり、魚類やそれを捕食する、鳥類の住み処になるのである。

護岸を挟んで直ぐ脇を新興の住宅が軒を並べている。台風や集中豪雨などの水害から護る為に、保全設備や保全管理されている。

川越しに対岸に住宅地、さらにその上が多摩丘陵の稜線が緩やかに繋がっている。送電線の右手に先程歩いた、ドコモの アンテナ姿が確認できる。 未だ終着ではないが、遥かな足跡を振り返り、山をそして川も駆けめぐり、改めて良くぞ歩いたものだと、達成感さえ湧いてくる。

建物を越えた高台から、南の方向に向けて大仏さんが鎮座し、俯瞰し見守っている姿に
迎えられる。毎朝こうして歩き続けられ、健康維持に精進出来るのも、こうした大仏さんの豊かな包容力を持って、見守ってくれるのかなあと思える。こんな素敵な場所が近くにあることに感謝。朝の修業僧の勤めは無事に果たした。

此方に詳しく絵が載せられています。併せてご覧いただければとご案内します。
http://mzk.on.coocan.jp/sanpokoosu.htm

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