春夏秋冬ライフ

四季の変化に向き合い、目の前に起きる様々な出来事を目の丈で追ってみた。

マムシ出現

2008-03-09 17:12:00 | 舞台・ライブ

この頃は温かくなったとは言え、朝は未だ0℃前後で空気は未だ冷たい、そんな時期に「マムシ」が出ると言う。
マムシはマムシでも今や、メデイアで活躍する毒マムシであった。
毒は何れも持ち合わせているが、こちらのマムシは口から刺激的な毒をまくが、その毒がラジオなど媒体を通って耳から聞こえるまでで、今の所、毒が廻って、倒れたと言う話はない。
その生毒をもらって、御利益が生まれれば、長生きでも出来ればと生マムシを見に行った。
生来のスタイルか、かっては毛沢東が着るような詰め襟の人民服姿で、眉毛が濃く、角張った顔は丸で渥美清のような毒マムシが現れた。
戦中の昭和11年(1936)生まれはあの倒れたジャイアントの長島茂雄と同じで、既に70代を越えているが、背筋がピントした姿勢としわの無い顔は病気で老け込んだ長島と対照的である。
「このくたばりそこないめ」「きたねえ顔したじじい・ばばあ」と毒舌は許容限界範囲?で益々回転良く出てくる。
悪たれ、毒舌をはいた後、ちょろっと舌を出し、いたずらそうな顔をして伺うのは本物のマムシそのものであるが、その後に「元気だせよ」「長生きしろよ」とフォローの言葉が入る。
年金問題、千羽吉兆、偽コロッケのミートホープ、白い恋人達、赤福、不二家と次から次へと
"役人不正"や"偽"に固められた社会を取りまく、悪行の数々に、いきり立つ姿は「スワッチ」の掛け声で出てくる正義の味方ウルトラマンである。
巣鴨で群れなし、はぶりよく金を使うばばあと一方では外に出られず、淋しくる留守を守るじじい。
そのウルトラマンも年老いてしまったが「腹も立とうが、皆元気出して生きなきゃいけないよ」と話を纏める。
ちょっと言葉は汚いが、歯に衣を着せず、気取らない下町の江戸っ子気質の語り口が、唯一江戸を伝える言葉である。
吉本で席巻され、関西弁がはびこる世間で、こうした江戸弁が何故か心地よく伝わり、遠い昔のことであるが明治生まれ職人気質の親父の言葉が思い出される。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿