春夏秋冬ライフ

四季の変化に向き合い、目の前に起きる様々な出来事を目の丈で追ってみた。

明大マンドリンのサウンドに酔い

2014-06-29 17:40:00 | 舞台・ライブ

『白雲なびく駿河台 眉秀でたる若人が ~ 文化の潮みちびきて
 遂げし維新の 栄になう おお、明治、その名ぞわれらが母校』

マンドリンのスタッカッートとトレモロが奇麗にホールに響いた。
山田耕筰の作曲によって誕生した明治大学を讃える、あの馴染み
の明大校歌でオープニングする。
ざわついた観客席が幕開きに、暗めのステージにスポットライト
を浴びた演奏メンバーの奏でるサウンドに集中する。
ステージには詰め襟、今では類稀な全員真っ黒の髪の毛、日本の
伝統文化を大事に守る清楚な姿がまぶしく新鮮に目に映る。

此処、改装されて間もないたましんRISURUホール(立川市市民会館)
で明治大学マンドリン倶楽部の立川演奏会へ行ってきた。
場内は既に満員、人気の高さが伺える。周りを見ても殆ど何処も、
かしこもかってのお姉さん世代が8~9割り方、席巻している。ご自
慢の孫が丁度高校・大学生位の世代で忘れかけた青春を一生懸命
追いかけているようにも見える。


ラデッキー行進曲や新世界などのセミクラシックから、始まり、
当マンドリン倶楽部の象徴的存在の古賀メロデーなどが矢継ぎ
早に披露される。
三味線に見立てて、マンドリンソロの演奏による、津軽組曲が
哀調を帯びた独特の音色の弦裁きに、引き寄せられ、感極まり、
万来の拍手が会場をかきたてる。


多少かしこまったセミクラシックから、屋台の縁台で一杯飲み
ながらの赤提灯の演歌など幅広い世界に、品よく心地よく運ん
でくれる。
最後はCeline Dionの歌いまわしメロデーがマンドリンの世界
のあっと言う間の2時間余りの世界であった。

ふっと、現実の世界に帰って、耳鼻科の検査で難聴気味を診断
された。
音に対する聴覚に対して、1000hzは正常であるが、4000hzは劣
化している旨の悲しい宣告を言い渡された。
通常の会話は4000hz以下なので、差し障ることは全くない。
加齢によるもので現代医学では治療することは難しい。
そんな専門医の宣告に、こと幅広い音域の音楽会に、どう影響
するのかの、試聴でもあったが、感じ方の世界に不自然なこと
もなく、楽しめたことが何よりであった。



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