春夏秋冬ライフ

四季の変化に向き合い、目の前に起きる様々な出来事を目の丈で追ってみた。

今年も立派に収穫がありました

2006-09-05 21:59:00 | 晴耕雨読

毎日が、その成育が楽しみにM果樹園のブドウ棚の下に行き、袋の底からその黒々とした姿を眺めては悦にいっている。
もうそこは甘味一杯の匂いが立ち込めている。多数のブドウも発育にばらつきがあり、粒が緑色のもの、赤みを帯びたもの、完全に成育した真っ黒のものと、総てが均一な姿になっていない。
まあそれでも早く成熟したものを選別し摘み取るには頃合いも良かろうと、孫娘に声をかけぶどう狩りに声をかけた。
「ワーイワーイぶどう狩り だあ~」梯子とはさみを準備し、既に摘み始めている姿に、わざわざ横浜から来てくれ、歓声をあげ、一緒に摘み取りの喜びを楽しんで貰った。
一房の単位が小さく、本来なら成育過程で落としてしまう様なものまで袋を掛けたので、袋の数だけは大変多く、店頭に並べられる房の大きさにほど遠い、ごまかしの姿であるが、その袋姿に騙され、大人も驚いている。
選別しながら、落として行くと、写真のようにボールの容器に瞬く間に一杯になる。
今日のところは一先ずこんな所で摘み取り終了。「さ~て食べてみよう」リベジン処理してないため、種は残っているのも、かったるいが、口一杯に広がる甘さは絶品とお褒めの言葉に1年がかりで育てた喜びがひとしおである。
例年にない長雨が7月一杯まで続き、肝心の甘さを心配したが、発育が1~2週間遅れた程度で甘さはしっかりと熟成されていた。
僅かなお裾分けをお隣に差し上げ、作り物の喜びを味わって、貰ったが、他界され今年はかなわぬことになってしまった。「お蔭様で今年も立派な果実が育った」ことを告げておきたい

味覚のシーズンを迎えたが

2006-09-01 17:11:00 | 美味い!!

あっと言う間に9月の声を迎えてしまった。暑い暑いと思っても、日も短くひぐらしが鳴きだし、しっかりと確実に秋に向かっている。
秋と言えば何と言っても味覚の秋、その代表選手が梨である。たっぷり水分を含み、真夏の日差しを受け甘味一杯の食感は無くてはならない果物の一つである。
品種改良が加えられ、"幸水"などより甘さの追求は更に磨きがかかっている。
その梨畑が浅川、多摩川周辺の河川敷に多数栽培しており、日野を代表する生産物の一つである。
この時期になると土地に根を下ろす、農家の庭先で産地直売と旗を掲げ、取り立ての梨が多数並べられている。
所が今年はその旗も掲げられず、例年にない不作のようである。
当サイトでも書いたが、4月の"ヒョウ"が果実にダメージを与え、それに加えて7月迄、目一杯続いた長梅雨の天候不順と梨の天敵となる"かめむし"の発生など悪条件が色々重なったようである。
その"かめむし"は果実が未だ小さい状態に張りつき、そのまま果実が大きくなった時に表皮近くを吸って、ブツブツの傷物になってしまうのである。
先日、その農家に配送を頼みに行ったが、何と断られてしまった。
周辺の農家は何処も同じで、梨の栽培を初めて、数十年かってない不作に嘆いていた。
毎年、予約のお客さんに優先しているが、例年の何分の一の取れ高ではとても予約分も確保出来ず、軒先に置かれたのは傷物だけであった。
その予約のお客に梨の絶対量が確保出来ず、代わりに被害の少ないブドウの代替えで、お客との繋ぎを何とかしているようである。
冬の時期から丹精込めて、積み上げ、1年を通じての一番の大事な収穫時期に、予測出来ない天候、害虫の災禍、一見してたわわに実る収穫にも、実はこうした不特定の天地異変に素人では見えない戦いであることを改めて見せつけられた。

ようこそ松崎家の世界へ

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