575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

句会の余禄

2006年07月07日 | Weblog
辞書によれば「正規の収入以外の余分の利益」・・となっています。
当方はまさに、目からウロコの余禄をいただきました。

静荷さんの<源氏物語・蛍>の解釈のユニークさ。なるほど、よく味わえばそうなんです。中年男のイヤらしさが、まざまざと見えてきます。

なにしろ、源氏を読んだのは多感?だった20代、谷崎の新約の初版本を、配本を待ちかねて読みふけったものでした。戦後の混乱と物不足の中、夢の世界が届けられたのです。

六条院の風情も、女人の立ち居も、襲ねの妙にも目を奪われて、ただただ美しいばかり、殿方も魅力的。それだけのことでした。

その後、いくつかの現代訳も出ていて、変わった解釈もあるでしょうが、勉強不足、そのまま過ぎてしまったことが悔やまれます。

違った視点で読み直したい、そう思って紙質も製本もボロボロの全巻を引っ張りだしました。

メンバーのみなさんがそれぞれの領域で博学。私にとっては何よりの句会です。余禄を楽しみに、貪欲に参加させていただきます。

              鳥野

                        
コメント (1)
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