575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

桔梗が咲きました   遅足

2006年07月12日 | Weblog

桔梗。
俳句では、きちこう、とも言います。
(これって変ですよね)

もちろん秋の季語。
立秋は8月8日です。

ところで金沢へ行った話の続きです。
金沢は詩人室生犀星の生誕地です。

 ふるさとは遠きにありて思ふもの
 そして悲しくうたふもの
 よしや
 うらぶれて異土の乞食(かたゐ)になるとても
 帰るところにあるまじや
 ひとり都のゆふぐれに
 ふるさとおもひ涙ぐむ
 そのこころもて
 遠きみやこにかへらばや
 遠きみやこにかへらばや

詩集・抒情小曲集のなかの有名な詩です。
犀星にとって故郷・金沢は帰るところではなかったようです。
その金沢にも、最近、ようやく犀星の記念館が出来ました。

そこで知ったのですが、
犀星は、金沢にいた頃、俳句をつくっていました。
そして詩人になった後も、俳句は作り続けたようです。

水に関する句を選んでみました。

  近江らしく水光りゐて明け易き

  日の中の水引草は透りけり 

          金沢はでした。



 
コメント (1)
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