題詠「水」
木曽渓の武蔵が滝や水しぶく
水鏡揺れて異界の人となり
夕涼み水打つ人の立ち話
水打って麗人の客いまだ来ず
テーボーガキレタデミズガヨノハジメ
人間を水にかえすや夏の波
日盛りや水の大方は動かざり
手伝ひといへば水撒く男ども
プール熱棚には昨年の水薬
挨拶もそこそこまづは氷水
水しぶき笑顔はじけて虹かかる
梅雨出水雨足を聞き夜が明ける
替えし水するり金魚の沈みけり
驟雨去り何処に居たやら水すまし
山路来て一椀の水夏の寺
自由題
水責めの戦でありし城薄暑
葉の上に雨水遊ばせ荷花ひらく
草の間に地球の汗の匂いする
黙しても多弁の人の玉の汗
あやめ挿し水の一夜さ艶めけり
一口しやおらボトルに岩清水
蟻落ちて何も変わらぬ日向水
湧き水の花藻に走るハリヨかな
雷帝に道案内を頼むべし
ビール注ぎ震え止らず老い哀し
目元から喉元険しクールビズ
湧き水や分解されぬ化学式
暗闇にただ開くだけ遠花火
蓮の花実桃のごとく割れむとす
番外
恐竜かテポドンノドンジョンイルドン(能登)
バイカモに必死にすがる水の泡(能登)
今回は題詠で3句、自由題で3句のあわせて
6句選んで下さい。
遅足
木曽渓の武蔵が滝や水しぶく
水鏡揺れて異界の人となり
夕涼み水打つ人の立ち話
水打って麗人の客いまだ来ず
テーボーガキレタデミズガヨノハジメ
人間を水にかえすや夏の波
日盛りや水の大方は動かざり
手伝ひといへば水撒く男ども
プール熱棚には昨年の水薬
挨拶もそこそこまづは氷水
水しぶき笑顔はじけて虹かかる
梅雨出水雨足を聞き夜が明ける
替えし水するり金魚の沈みけり
驟雨去り何処に居たやら水すまし
山路来て一椀の水夏の寺
自由題
水責めの戦でありし城薄暑
葉の上に雨水遊ばせ荷花ひらく
草の間に地球の汗の匂いする
黙しても多弁の人の玉の汗
あやめ挿し水の一夜さ艶めけり
一口しやおらボトルに岩清水
蟻落ちて何も変わらぬ日向水
湧き水の花藻に走るハリヨかな
雷帝に道案内を頼むべし
ビール注ぎ震え止らず老い哀し
目元から喉元険しクールビズ
湧き水や分解されぬ化学式
暗闇にただ開くだけ遠花火
蓮の花実桃のごとく割れむとす
番外
恐竜かテポドンノドンジョンイルドン(能登)
バイカモに必死にすがる水の泡(能登)
今回は題詠で3句、自由題で3句のあわせて
6句選んで下さい。
遅足