みごとな蓮の花。
写真はSさんから拝借しました。
綺麗な写真です。腕が違いますね。
さて、「あ」という母音について
興味深い本を読んだので紹介します。
まず、「あ」と発音して、その人体感覚を確認して下さい。
「あ」というと、体がニュートラルになったら、次を読んで下さい。
古代日本語では自分自身を「あ(吾)」。相手も「あ」。
遠くの認識点を指しても「あ」と呼んでいました。
自分を「あ」というのは、
「私に意識をおいてね。これから情報を伝えるから
すぐに行動できるようニュートラルな状態でいてね。」
という意思です。
「わたしは、」など、話題の基点を示す助詞は
「は」や「が」というア列の音を使っていますが、
これは「あ」音を使うことによって、相手の意識をニュートラルに誘い、
次の話題転換に機敏に対応してもらうためです。
つまり「は」や「が」は相手への挨拶であり、招待状です。
「私、思うんだけど、これ・・・」
という言い方は、「は」や「が」が省略されています。
これは相手に失礼な行為です。
挨拶もせず、いきなり膝のうえに座り込むようなもの、
「私はぁ、」と、母音を引っ張るのは、省略の次に失礼です。
「は」は話題の基点を示す言葉。
相手は語られた「は」によって、話題に上った「何か」を
受け取ることになるのですが、「はぁ」と引きずると、
受け取る「何か」に話し手が踏み込んで来る感じがします。
女たちはなぜ「口コミ」の魔力にハマるのか(黒川伊保子)より
遅足