575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

動物感覚、という本の書評を読みました。

2006年07月30日 | Weblog
作者は自閉症の動物学者と、
自閉症の子を持つ母親。
彼女が自閉症である故に分かった
動物の認識・考え・行動について
解き明かした本。

  「動物、あるいは自閉症の人が、
  世界の概念ではなく、
  あるがままの世界を見ているということは、
  細部を見ていることを意味する」

  「ふつうの人は、ほんとうに多くのものを見ていない」

  牛が怖がるものは地上の影であることを発見した著者は
  動物が怖がるものリストをつくる。
  きらきら光る水たまりの反射も怖がるもののひとつ。

これって、俳句をつくる時と同じじゃないかな?
と思いました。
とくに、普通の人は本当に多くのものをみていない、
あるがままの世界を見るということは
細部、ディテールを見ること。
という指摘は、なんとなく頷かせるものがあります。
映画の神様も言っています。

  ディテールに神が宿る



もうひとつ面白いと思ったこと。

  犬をしつけるには、お腹をなでながら寝ころがらせ
  エサを与えること。



なお、写真は霧が峰で撮影した赤とんぼです。

この写真で細部だけ見ると・・・・

                  遅足






     
コメント (2)
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