575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

選句の結果です。

2006年07月22日 | Weblog
題詠 「水」

木曽渓の武蔵が滝や水しぶく(新太郎)○
水鏡揺れて異界の人となり(童子)○○○○○
夕涼み水打つ人の立ち話(麗子)○○
水打って麗人の客いまだ来ず(龍)○○○
テーボーガキレタデミズガヨノハジメ(朱露)
人間を水にかえすや夏の波(遅足)○○
日盛りや水の大方は動かざり(鳥野)○○
手伝ひといへば水撒く男ども(ほたる)○○○○○○
プール熱棚には昨年の水薬(静荷)○○
挨拶もそこそこまづは氷水(晴)○○○
水しぶき笑顔はじけて虹かかる(郁子)○
梅雨出水雨足を聞き夜が明ける(能登)○○○
替えし水するり金魚の沈みけり(愚足)○○○○○○○
驟雨去り何処に居たやら水すまし(立雄)○○○○○
山路来て一椀の水夏の寺(亜子)○○○○○

     


自由題

水責めの戦でありし城薄暑(亜子)○○
葉の上に雨水遊ばせ荷花ひらく(静荷)○○○
草の間に地球の汗の匂いする(郁子)○○○○
黙しても多弁の人の玉の汗(晴)○○○○○○
あやめ挿し水の一夜さ艶めけり(鳥野)○○
一口しやおらボトルに岩清水(立雄)○
蟻落ちて何も変わらぬ日向水(ほたる)○○○○○○
湧き水の花藻に走るハリヨかな(愚足)○
雷帝に道案内を頼むべし(遅足)○○
ビール注ぎ震え止らず老い哀し(能登)○
目元から喉元険しクールビズ(朱露)○○
湧き水や分解されぬ化学式(麗子)○○○
暗闇にただ開くだけ遠花火(龍)○○○○○○○○○
蓮の花実桃のごとく割れむとす(新太郎)○○

    

番外

恐竜かテポドンノドンジョンイルドン(能登)面白い!
バイカモに必死にすがる水の泡(能登)
  梅花藻に必死にすがる水の泡、と漢字の方がとの声

    


 次回は8月23日(水)午後6時 安田屋です。
    題詠の「踊り」と自由題です。



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