575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

「むかご」狩             遊外王HPより

2007年02月02日 | Weblog
  「鳥野さん」の記事を読み、去年の秋読んだ「遊外王さん」の記事を思い出したので投稿しました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

<今回のテーマとして、「むかご」を取り上げてみました> 遊外王

 ご存知の方も多いと思いますが、「むかご」は、自然薯の種です。
自然薯を掘る体力が無くても手軽に出来て、旬の味覚が楽しめる「遊外」です。

【場所】
雑木林の周囲、特に、落葉低木のある林が狙い目です。
今の時期は、自然薯が登っている木の葉と自然薯の葉が同系色の為、ちょっと探しづらいですが、林の周囲で細長いハート形の葉を見たら覗いてみましょう。
そこに、小指の先~親指の先ぐらいの茶色の塊があればそれが、「むかご」です。
--------------------------------------------------------------------------
【むかごの成り方】
むかごは、秋に、自然薯のつるから葉が出でいる部分の両側に成ります。
1本のつるで30g~50g程度は取れます。
9月では、ちょっと早いとは思ったのですが、むかごはすくすくと成長しており、大きなもので直径15mm程度まで育っていました。
-------------------------------------------------------------------------
【むかごの採取の仕方】
むかごの採取方法ですが、つるを引っ張ったりするのは厳禁です。 大きな物から簡単に落ちてしまいます。

☆ ) 傘編
効率良くむかごを採取するには、傘を使って行う事をお勧めします。
この方法ですと、多少つるを引っ張っても、確実に取れます。
また、傘を持つ手の部分がUの字になっている傘であれば、枝等に引っかける事が出来て便利です。
折り畳みの傘では、Uの字になっていないものが多いため、(ストラップが付いている傘であれば、)クリーニング屋さんで付いてくる針金製のハンガーの肩の部分を上に折り曲げてストラップを引っかけても使用できます。
高価な傘ですと枝などに引っかけて破いてしまう恐れがありますので、ビニール傘や、リタイヤ寸前の傘を使用した方が良いでしょう。

取り方は簡単で、傘の上でむかごの付いたつるをなぞる様に引っ張ります。 これで、ほとんどの、むかごが傘の中に入ります。

☆ ) レジャーシート編
傘が無い時は、レジャーシートやタープを地面に広げて、傘の時と同じ方法で、つるをなぞったり、つるが登っている木毎揺らします。
--------------------------------------------------------------------------
【むかごの食べ方】
採取した「むかご」は、水で洗います。
芋洗いの様に水は少な目にして実と実がこすれ合う様に洗ってください。
これで表面の薄皮をとります。
水を入れたボールの内側に金属製のザルを入れこれに実を入れて洗うと早く皮がむけます。(約10分程度)
この時、キッチン用の手袋を使用した方が良いでしょう。
(人によっては、自然薯同様にかゆくなります。)

☆ )レンジでチン(煎りむかご)
上記で、薄皮を取った後、レンジでチンして軽く塩をふります。
これで簡単な、酒の肴の出来上がり。
(皮を剥かずに、フライパンに軽く油をひいて、
塩を振りかけ煎るだけでも充分美味しく戴けます。

☆ )むかごご飯
水加減は若干大目で、皮を剥いたむかごと米を一緒入れる。
(きのこご飯と同じ要領で作ります。)

調味料は、塩・しょうゆできのこご飯を炊く様に味をつけます。

【注意点・アドバイス】
・ 場所によっては薮蚊が多い場所もあります。
虫除け対策は万全にして出かけて下さい。
・ 「むかご」の成長は、日照、気候によって差があります。
時期が早い場合には、出来るだけ、林の南面を狙うと良いです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

季節はずれですが、「零余子」       鳥野

2007年02月02日 | Weblog
富士五湖ルートの道の駅で「ムカゴ」と手書きされた小袋をみつけました。
収穫するのは大変な苦労と、話には聞いていましたが、見るのも、手にとるのもお初。さっそく購入しました。

「ムカゴご飯はおいしいよ」「そのまま油炒めにしてもいい」「味噌汁の実にも」と地元らしい人たちのアドバイス。「生で食べるのが好き」というおじさんもいて話がはずみます。
道の駅の産直コーナーは大方どこも嬉しい。

帰宅して薄めの塩味に茹であげ、まぼろしをつまむ気分で味わいました。
素朴で武骨な山の珍味、辛口のコップ酒にお似合いです。

  音にして夜風のこぼす零余子かな  蛇笏

  触れてこぼれひとりこぼれて零余子かな  素十
 
  肩越しに山の音くる零余子かな  倶子

       ほろほろところころと掌に零余子かな 鳥野


 (蛇笏の句、歳時記によって”音にして” ”音のして”と違いがあり、それぞ
  れ景が異なってきます。正しくはどちら?)
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする