575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

「若さ」現役の面々には無用のはなし      鳥野

2007年02月16日 | Weblog
ふと、井上究一郎訳の「フランス名詩集」を開いてみました。
すっかり忘れていたときめきの言葉たち。

恥ずかし気もなく、心象を吐露し、自身の内面を暗示した詩篇の数々に、束の間、時間が逆行しました。

無頼といわれようが、感傷といわれようが、とにかく引き込まれ、囚われて、逃れようもなかったあの頃。あれが若さというものなのでしょうか。

あの、稚拙だった年頃にもどって、回りの思惑など一切おかまいなしに、言葉を連ねてみたいもの、とつくづく思った次第。

   彼女の乳房は白椿の花を楯に
   砲丸に型どられた雪のたま・・・  ゴーチェ

   ほら、あの運河に船たちが眠っている
   その胎内をめぐっているのは放浪癖・・・  ボードレール

   やっと見つかった、なにが、永遠が
   それは海と、落日の、まぐわいだ・・・  ランボー

抜粋は、いい加減でご無礼。フランス詩集は、いつまでもみずみずしい。ユゴー、マラルメ、ヴェルレーヌ、まだまだ。

   年寄りの回春には、なによりの、特効薬?

コメント (2)
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