575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

2月句会の投句が揃いました。

2007年02月21日 | Weblog
題詠「春」

①早春や浅黄の空と銀の塔
②春の色女の耳朶のうぶ毛かな
③眼二つあればふたつの春の月
④春愁やミニスカートを気にもせず
⑤春めくや抱擁解かぬ道祖神
⑥せせらぎの光りは未だ春浅し
⑦早春や揺るぎなきもの追い求め
⑧春浅し毛布小さくふくらみて
⑨後戻りできない掟 春の立つ
⑩孫の子の写真を見せる春の婆
⑪つぶつぶと蕾艶やか春の雨
⑫一分を宿す面に魅かる春


自由題

①白梅やシャッター幽か人影を
②茹でこぼす湯にも菊菜の香りかな
③いにしえの姫の小太刀や春愁
④月下の屋根跳ぶ恋猫の黒さかな
⑤散歩道光の春が後押しし
⑥食パンの残りし数だけ寂し春
⑦当てにせず連番買うたり春の夢
⑧蕊ばかりめだちすぎたるおらが梅
⑨啓蟄やもういいかいと子等の声
⑩土雛の晴れの舞台や中馬道
⑪夕光(ゆうかげ)に梅のひとはな際立てり
⑫このなかに妻のありけるパジャマ干す
コメント
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