春らしくなって来ると思い出すのが潮干狩。
子供が小学生の頃、親子で、知多半島によく潮干狩りに出かけました。
まだ、風も潮も冷たいなか、子供たちは一心に浅蜊を掘っています。
私も、負けじと、頑張ったものです。
バケツ半分も採れれば大漁です。
一晩、包丁を入れたボールのなかで、砂を吐かせた浅蜊は
お味噌汁の具となる運命でした。
浅蜊に水いっぱい張って熟睡す 菖蒲あや
浅蜊。ハマグリ科の二枚貝、蛤より小さい、と辞書にあります。
小学校3年生まで豊橋に住んでいましたが、
当時の三河湾は、本当に水がきれいで、蛤が採れました。
渥美半島に住む縄文人は、貝を沢山に採って日干しにし、
山のものと交換していたといいます。
浅蜊を串刺しにして、日干しにしたものを、
最近まで、知多半島でつくっていました。
桑名のしぐれ蛤などは、縄文時代からの伝統産業でしょうか?
浅蜊剥くことして日々を疑わず 遠藤梧逸
ああ、浅蜊の酒蒸しも食べたい!
一度、潮干狩りに行こうかな?