575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

浅蜊     遅足

2007年03月11日 | Weblog

春らしくなって来ると思い出すのが潮干狩。
子供が小学生の頃、親子で、知多半島によく潮干狩りに出かけました。
まだ、風も潮も冷たいなか、子供たちは一心に浅蜊を掘っています。
私も、負けじと、頑張ったものです。
バケツ半分も採れれば大漁です。
一晩、包丁を入れたボールのなかで、砂を吐かせた浅蜊は
お味噌汁の具となる運命でした。

  浅蜊に水いっぱい張って熟睡す 菖蒲あや

浅蜊。ハマグリ科の二枚貝、蛤より小さい、と辞書にあります。
小学校3年生まで豊橋に住んでいましたが、
当時の三河湾は、本当に水がきれいで、蛤が採れました。
渥美半島に住む縄文人は、貝を沢山に採って日干しにし、
山のものと交換していたといいます。
浅蜊を串刺しにして、日干しにしたものを、
最近まで、知多半島でつくっていました。
桑名のしぐれ蛤などは、縄文時代からの伝統産業でしょうか?

  浅蜊剥くことして日々を疑わず 遠藤梧逸

ああ、浅蜊の酒蒸しも食べたい!
一度、潮干狩りに行こうかな?

                

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3月句会近づく。投句のお願い。  

2007年03月11日 | Weblog








3月の句会は14日です。
一週間早くなっています。
題詠は「桜」または「花」
ここ数日、冬の逆戻り。
ちょっとまだ早かったようです。

また自由題は、自分の大切なものを詠みこむ
という不自由題です。

締め切りは12日、一杯(13日午前9時)までです。
よろしくお願いします。


追伸  川柳の時実新子さんが亡くなられました。
    代表作に

      子を寝かせやっと私の私なり

      凶暴な愛が欲しいの煙突の

      人の世に許されざるは美しき

          (中日新聞より)

     ご冥福をお祈りします。  遅足




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