やっぱり日本人は色好み。色のつく単語、成句、慣用句のなんと多いことか。
色悪、色々し、色う、色際、色は思案の外、色を失う、・・・容姿、趣き、愛情の表現も色。階級や権力までも色で決めました。
色についての細目が制定されたのは、延喜式が最初ということですが、その頃から、色に情緒をもたせた「襲ね」の嗜みが始まります。
自然の風物を、匂いを、思いを、装束や、料紙、調度などに託して、教養を競いあいました。
あたかも、俳句における季語のよう。四季の区別に加えて、さらに、二十四節、七十二候もとなれば、教養も感性も生半可ではありません。
驚いたのは「氷の襲ね」。無色透明の氷を現すのに、 表白(生絹)裏白(練絹)。この色使いから、氷を読み取り、”なんと冷たいお人”ということになったのでしょうか。
白炎をひいて流氷帰りけり 石原八束
薔薇色の暈して日あり浮き氷 鈴木花蓑
色悪、色々し、色う、色際、色は思案の外、色を失う、・・・容姿、趣き、愛情の表現も色。階級や権力までも色で決めました。
色についての細目が制定されたのは、延喜式が最初ということですが、その頃から、色に情緒をもたせた「襲ね」の嗜みが始まります。
自然の風物を、匂いを、思いを、装束や、料紙、調度などに託して、教養を競いあいました。
あたかも、俳句における季語のよう。四季の区別に加えて、さらに、二十四節、七十二候もとなれば、教養も感性も生半可ではありません。
驚いたのは「氷の襲ね」。無色透明の氷を現すのに、 表白(生絹)裏白(練絹)。この色使いから、氷を読み取り、”なんと冷たいお人”ということになったのでしょうか。
白炎をひいて流氷帰りけり 石原八束
薔薇色の暈して日あり浮き氷 鈴木花蓑