575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

本歌取りとパクリ      鳥野

2007年03月16日 | Weblog
演歌歌手と作詞家のバトルが賑やかです。盗作か、改悪か、著作権の侵害か、の判断はさておき、モノ書き界にもよくある話です。

意図的に盗み取りしたものか、お手本にして似せたのか、つまり、盗用と本歌取り。

本歌取りは作歌の一つの手法であって、「新古今集」などで藤原定家らが盛んに用いています。
”本歌よりも内容豊かに、より美しく”仕上げなければなりません。

俳句にもパクリはあるようですが、やっぱり元の句を越えるのが約束でしょうね。

短歌の師がよく言っていました。
「”すでに似た歌がある”と指摘されたくないなら、もっと早く生まれればよかったね」

  崖(きりぎし)ゆ海へと発ちし黄の蝶はもう還らずや菜の花離(か)れて

「安西冬衛を連想しますね」 それはないでしょ、カッテニシャガレです。
コメント (2)
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