575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

京都の春は寒い  遅足

2007年03月21日 | Weblog
今日はお彼岸。
俳句では「彼岸」といえば、春の彼岸のことだそうです。
(秋は秋彼岸)

お彼岸といえば正岡子規の句

 毎年よ彼岸の入に寒いのは

先週、京都に行ってきましたが、18日がその彼岸の入り。
朝、雨にまじって雪が・・・
比叡山から東山にかけて雪化粧でした。寒かった。

  

京都の春は寒いと感じたのは私ばかりではありません。
あの夏目漱石もそうでした。
明治40年の3月の今頃。
下鴨神社の糺の森近くに宿泊した漱石。
朝の冷え込みがよほど身にこたえたらしく
「京都はよくよく人を寒がらせる所だと思う」
と、書き残しています。

 旅に寒し春を時雨れの京にして  漱石

旅の終わりに詠んだ句です。
(俳句で歩く京都・坪内稔典より)

下鴨神社には母親と連れ立った卒業生の姿。
また写真の糺の森は、ちゃんと春の気配。

 

雪も止み、太陽が顔を見せました。
鴨川を下って五条橋まで、ゆっくり歩きました。

 ここからは春の川なり五条橋  遅足



コメント (2)
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