575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

8月句会の投句です。  

2007年08月22日 | Weblog
題詠「新涼」

①乳を飲む昭和九年の新涼の
②新涼や幼(おさな)の好きなラムネ菓子
③新涼や釈迦の御前大の字に
④温暖化新涼もなく橋の上
⑤新涼や祖母の句集を読み返す
⑥仰向ける嬰(やや)の薄目や涼あらた
⑦朝刊に新涼をのせ今日はじめ
⑧新涼の風を伊吹に探しけり
⑨新涼や空を眺むる蝉むくろ
⑩新涼や雑巾がけの濡れ素足
⑪新涼の来ている指を頬におく

自由題

①初出場砂よせ集め夏終る
②月燋げて月光昏し爆心地
③片陰を故人の影と出でにけり
④盆休みお国言葉で用がすみ
⑤原爆忌詩集書棚にみつからず
⑥終バスの酔客臭し残暑かな
⑦蝉の羽音寝つかれぬままかすれゆく
⑧祇園会や消えては灯す手提灯
⑨物語紡いでは噤む夜長かな
⑩新涼の旅や高原バスが行く
⑪山の湯の日暮れ早しや酔芙蓉

  それぞれ3句を選んで下さい。  遅足

コメント
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