575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

心うたれた原爆句と川柳       愚足

2007年08月06日 | Weblog
    朝雲のたかき静けさ原爆忌     下村ひろし
    向日葵が花頭を捧ぐる原爆忌    榎本冬一郎
    原爆の日の洗面に顔浸けて     平畑静塔
    日に透ける鶏冠血の色原爆忌    大橋敦子
 
    八月の雲をとことん嫌い抜く      佐々野紫泉
    被爆図に物見遊山の虚を衝かれ   坂元一登
    水かけてかけて被爆の子に詫びる  南 龍至
    原爆詩祈りのように読む小百合    川原清宏    
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原爆忌     遅足

2007年08月06日 | Weblog
8時からNHKの広島からの中継を見ました。
大げさに言えば、ヒロシマは、不死鳥のように蘇った
という感じがしました。
久間さんの「仕方ない」発言など、
ヒロシマを圧殺してしまおう、という勢力が
日本列島を覆ってきた時期がありましたが、
それを跳ね返し、蘇ったという気がしました。

誰もが、ヒロシマを殺す側に、
いつの間にか立っているのでは?
という気もします。

  ずぶぬれの氷の器原爆忌

という句の診断で、荻原先生は
「よく出来た句だが、類型的。
21世紀には21世紀の原爆忌の句が必要」と。

原爆忌を忘れないようにという気持ちのなかにも
原爆忌を殺してしまう働きがあるのか?
と、思わずにはいられませんでした。

よく言われますが、俳句も、その人の生き方に
深く関わってくるということですね。



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