575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

戦争コワ-イ    鳥野

2007年08月03日 | Weblog
短歌の総合誌”短歌研究”8月号が「読みつがれるべき戦争歌」と題する特集を組んでいます。
現代の著名な歌人14人が、それぞれ心に残る戦争詠5首をあげて、感想や解説をつけるという企画です。

ノンフィクション作家・梯久美子氏の寄稿もあり、若手歌人13人の戦争詠も加えて、全46ページ。かなり力が入っています。

参院選で小沢氏が勝利しようとも、きな臭さの去らない情勢。「戦争は絶対イヤ!!」とあの手この手で発言し続けることこそが、大切なのでは。

   ・ このくにの空を飛ぶとき悲しめよ南にむかふ雨夜かりがね  斉藤茂吉

   ・ ズロースもつけず黒焦の人は女か乳房たらし泣きわめき行く 正田篠枝

   ・ 一分ときめてぬか俯す黙祷の「終り」といえばみな終るなり  竹山広

   ・ 今もどこかで戦争に死ぬ若者が居て教室に空席二列  佐佐木幸綱

季語にも終戦日、原爆忌などがあり、、平和への希求が現れています。
   
   ・ 月にまだ血のごときいろ終戦日  登四郎

   ・ 原爆忌の夕空「血池の上澄み」ぞ  香西照雄

   ・ 核のろうための残生広島忌  金箱戈止夫 

   ・ 夢に出て水乞う子らや原爆忌  大橋淳一


コメント (3)
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