タラタラと汗を流しながら、一日をダラダラ。暑さ負けの猫はニャーンとも啼きません。
これが「オノマトペ」。正しくは擬態語、擬音語(onomatopoeia)という修辞法の一つです。
言葉を並べて説明するよりも、的確に状況を表現できて便利。でも、遣い古され、耳慣れた言葉が多いので、要注意。
とりわけ、31文字の短歌では、気安く遣うことが出来るものの、俳句では”もったいなくって”ということになりましょう。
生海胆の身のとろとろと月夜かな 飯田龍太
たらたらと日がまつかぞよ大根引 川端茅舎
もりもりもりあがる雲へ歩む 種田山頭火
冬牡丹ざわざわとある手足かな 柿本多映
など、印象的です。
短歌には用例が山ほど。
をり鶴のうなじこきりと折り曲げて風すきとほる窓辺にとばす 栗木京子
サキサキとセロリを噛みいてあどけなき汝を愛する理由はいらず 佐佐木幸綱
たとへば君 ガサッと落葉すくふやうに私をさらつて行つてはくれぬか 河野 裕子
待つ人を持たざる吾に朝なさなクルクル来くると鳩の来て鳴く
たった一人の客も降ろして気動車はこっとんとんと小さき橋ゆく 鳥野
これが「オノマトペ」。正しくは擬態語、擬音語(onomatopoeia)という修辞法の一つです。
言葉を並べて説明するよりも、的確に状況を表現できて便利。でも、遣い古され、耳慣れた言葉が多いので、要注意。
とりわけ、31文字の短歌では、気安く遣うことが出来るものの、俳句では”もったいなくって”ということになりましょう。
生海胆の身のとろとろと月夜かな 飯田龍太
たらたらと日がまつかぞよ大根引 川端茅舎
もりもりもりあがる雲へ歩む 種田山頭火
冬牡丹ざわざわとある手足かな 柿本多映
など、印象的です。
短歌には用例が山ほど。
をり鶴のうなじこきりと折り曲げて風すきとほる窓辺にとばす 栗木京子
サキサキとセロリを噛みいてあどけなき汝を愛する理由はいらず 佐佐木幸綱
たとへば君 ガサッと落葉すくふやうに私をさらつて行つてはくれぬか 河野 裕子
待つ人を持たざる吾に朝なさなクルクル来くると鳩の来て鳴く
たった一人の客も降ろして気動車はこっとんとんと小さき橋ゆく 鳥野