575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

オノマトペってなんだっぺ

2007年08月21日 | Weblog
タラタラと汗を流しながら、一日をダラダラ。暑さ負けの猫はニャーンとも啼きません。


これが「オノマトペ」。正しくは擬態語、擬音語(onomatopoeia)という修辞法の一つです。
言葉を並べて説明するよりも、的確に状況を表現できて便利。でも、遣い古され、耳慣れた言葉が多いので、要注意。

とりわけ、31文字の短歌では、気安く遣うことが出来るものの、俳句では”もったいなくって”ということになりましょう。

生海胆の身のとろとろと月夜かな  飯田龍太

  たらたらと日がまつかぞよ大根引  川端茅舎

  もりもりもりあがる雲へ歩む  種田山頭火

  冬牡丹ざわざわとある手足かな  柿本多映

など、印象的です。

短歌には用例が山ほど。

 をり鶴のうなじこきりと折り曲げて風すきとほる窓辺にとばす  栗木京子

サキサキとセロリを噛みいてあどけなき汝を愛する理由はいらず  佐佐木幸綱

 たとへば君 ガサッと落葉すくふやうに私をさらつて行つてはくれぬか  河野 裕子
 
   待つ人を持たざる吾に朝なさなクルクル来くると鳩の来て鳴く
   たった一人の客も降ろして気動車はこっとんとんと小さき橋ゆく  鳥野

  
コメント (2)
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