牡丹が日本に渡来したのは平安時代と言われている。中国で花の王とされる豪華なこの花は人々に愛され、江戸時代には一般にも広まった。 人々のボタンへの憧れのの強さは、花や葉がそれに少しでも似ていればボタンの名を付けたことで分かる。
例えば マツバボタン、キツネノボタン、ルイヨウボタン、クサボタン等である。
クサボタンは、キンポウゲ科センニンソウ属の多年草で晩夏から花を開く。淡紫色の釣鐘状で花弁状の顎がくるりと反転する。かわいい花である。葉が牡丹に似ていて、草だから草牡丹。けれど茎の下部は木化する。
9月中旬、伊吹山に登ったとき、四合目あたりでは花盛りであったが、登るにつれて果実になっていた。はじめて見るクサボタンの果実である。
植物は種子を広く散らすために様々な工夫を凝らしているが、風を利用するために毛を持つ植物は多い。良く知られているのはタンポポの綿毛。
クサボタンは園芸種のクレマチスと同じ仲間で、めしべの花柱が伸びて多くの毛を持つ。ただ雌雄別なので、どの個体も果実が出来るわけではない。
伊吹山のクサボタンの果実はその頃まだ成長の途上で、夫々の毛が手まりの作り始めのように絡み合って球状になっており、その様子の美しさに登山の疲れも吹き飛んだ。改めて植物の種子散布の手段の巧妙さ、美しさに感心したのである。
例えば マツバボタン、キツネノボタン、ルイヨウボタン、クサボタン等である。
クサボタンは、キンポウゲ科センニンソウ属の多年草で晩夏から花を開く。淡紫色の釣鐘状で花弁状の顎がくるりと反転する。かわいい花である。葉が牡丹に似ていて、草だから草牡丹。けれど茎の下部は木化する。
9月中旬、伊吹山に登ったとき、四合目あたりでは花盛りであったが、登るにつれて果実になっていた。はじめて見るクサボタンの果実である。
植物は種子を広く散らすために様々な工夫を凝らしているが、風を利用するために毛を持つ植物は多い。良く知られているのはタンポポの綿毛。
クサボタンは園芸種のクレマチスと同じ仲間で、めしべの花柱が伸びて多くの毛を持つ。ただ雌雄別なので、どの個体も果実が出来るわけではない。
伊吹山のクサボタンの果実はその頃まだ成長の途上で、夫々の毛が手まりの作り始めのように絡み合って球状になっており、その様子の美しさに登山の疲れも吹き飛んだ。改めて植物の種子散布の手段の巧妙さ、美しさに感心したのである。