575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

10月句会の投句があつまりました。  

2007年10月24日 | Weblog
今回の題詠は「秋の暮」です。

①母さんが迎えにきてくれる秋の暮
②見ぬ人にメールを送る秋の暮
③口癖の「気をつけてね」と秋の暮
④買い物の足早くなり秋の暮
⑤自転車でのぞみ見に行く秋の暮
⑥妻と飲むマルゴー求む秋の暮
⑦この道を行くほかなしや秋の暮
⑧一兵のまた来て坐る秋の暮
⑨お勝手の湯気あかりもれ秋の暮
⑩妻立ちて灯ともしけり秋の暮
⑪ 磨ぎ汁にひたす手元も秋の暮
⑫また一人野辺に送りし秋の暮

  


自由題

①秋の風離れて弁当開く子や
②行く秋の居心地悪き代車かな
③夜長かなまた起きて読む歎異抄
④桐一葉隣のパソコン閉じたまま
⑤こぼれ落つ木犀の夢風さらふ
⑥木犀の香に染む肌着たたみおり
⑦人間の味知っている茸かな
⑧醜さを斯く程に見ては無月かな
⑨金色に染め上げられて秋の暮
⑩鰯雲車窓全開カンツォーネ
⑪さまよえる空き缶ひとつ秋の暮

コメント (1)
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木犀の香を出でてよりまた一途   楽石

2007年10月24日 | Weblog
俳句教室での宿題「木犀」
私の答案は

 木犀の香を出でてよりまた一途

ちょっと木犀の香りに立ち止まって・・・
再び、目的地に、という句です。

この句に対する先生の診断です。

  何々してよりまた何々、という言い方は、
  俳句の表現スタイルの一つですが、
  この場合、どこか間延びした説明のように感じられます。

  木犀の香りが一つの「領域」のようなものであり、
  その中にいるときはその他を忘れている、
  といったあたりが句意だと思いますが、
  すべてを盛ってしまうのが問題です。

確かに、焦点がふたつあるようなボンヤリした
句になっているようです。

  木犀の香のなかを過ぎ一人なる  遅足

「ひとり」は安易かな?

  さらにぞ!

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