575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

10月の句会の題詠は「秋の暮」です。

2007年10月17日 | Weblog
秋の暮。
秋だけでも寂しいのに、更に夕暮れ。
一段と、もの寂しい空気が漂っています。
こんな句を見つけました。

  商人に孔雀親しむ秋の暮  摂津幸彦

イメージは鮮明。インドの市場でしょうか、
旅の商人が孔雀に餌を与えている。
孔雀もまるで旧知の人に会うかのように喜んでいる。
二人は親しげに話し合っているよう。
あるいは孔雀は美しい女性の比喩かも。
難解句で有名な作者にしては、とくに解釈に難しいこところはありません。

秋の暮、というウエットな季語を、異国のエキゾチックな景と
取り合わせた句でしょうか。
「親しむ」というややウエットな言葉が、
ふたつの相反するイメージを上手くつなげていると思います。

ただ、日本的な情緒にどっぷり浸かっている私には、
今ひとつピンときませんが。
良い句なんでしょうかね?

   


さて、句会は24日。締め切りは22日一杯です。
皆さんの「秋の暮」を、お待ちしています。




コメント (2)
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