575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

摩訶曼珠沙華      鳥野

2007年10月09日 | Weblog
今年の酷暑は生き物たちに、ずいぶん辛い思いをさせました。
縁あって毎年訪ねる津屋川堤防の彼岸花も、いつもの勢いはなく、花数も少なく花色も冴えません。

南濃町(平成の合併で海津市)のHPにも、例年のように一面には咲いていませんと、断ってありました。

秋彼岸のころになると、なぜか心惹かれて、落ち着かない花。彼岸花の不思議です。

嫌われているのか、愛されているのか、この花は400もの異名を持つとか。

嫁のかんざし、狐のくびかざり、じごくばな、しびとばな、ゆーれーばな・・・。
葉と花は決して会うことがないからと、韓国では、相思花。

仏教では、法悦の時、空から舞い降りる4種の蓮華の一つ、摩訶曼珠沙華。

俳句にも短歌にも、数多く詠まれていますが、忘れられないのは、

  つきぬけて天上の紺曼珠沙華  山口誓子

  あかあかとほうけて並ぶきつね花死んでしまえばそれっきりだよ  山崎方代
コメント (2)
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