575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

遅足流パクリ術

2007年10月21日 | Weblog
先日の俳句教室の宿題は「木犀」
さっそく歳時記を開きます。

木犀の香にあけたての障子かな 高浜虚子

 障子をあけて木犀の香を部屋に入れる。閉じて遮断する。
 目に見えない香がイメージとして捉えられている
 表現のパターン。
 木犀の香、を、いろいろな場所に移動させてみます。

   木犀の香をテーブルに移しけり
   木犀の香を唇に移しけり

夜霧とも木犀の香の行方とも  中村汀女

   木犀の香の落ちてくる雨の中

妻あらずとおもふ木犀にほひけり 森澄雄

  ああ、今日は妻が家にいないと気づく。
  空気のような存在である妻の不在。
  すると気づいていなかった木犀の香に気づいた。
  時間の流れのなかに香を置く
  表現のパターン

  前の部分を変えてみます。

   子のたよりありて木犀にほひけり

  このほかに、

   木犀や遠くから来る雨の音
   木犀やまっすぐに立つ銀の杖
   遠くから来る性慾金木犀

  などなどを作りました。

    

でも先生に提出した句と診断は・・・
それはまた次回。










コメント (1)
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