575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

小夏日和    遅足

2007年10月31日 | Weblog

11月の暖かい日を本州では小春日和。
南の沖縄では小夏日和というそうです。
これは立冬前後に、移動性高気圧に覆われ、南からの暖かい風が吹きますと、
日中の気温が30度にまで上がります。
夏がもどったようなことから小夏日和と呼ぶそうです。

このようなポカポカ陽気をアメリカではインデアン・サマー、
ヨーロッパでは老婦人の夏と、いうそうです。

 小夏日(こなつび)の潮吹き上ぐる一枚岩  本部弘子

こうした美しい言葉は季語には入っていません。
これは勿体無いと、「地貌季語」と名付けて
俳句に積極的に取り入れていこうと主張しているのが、
宮坂静生さん。(現在、NHK俳句の選者でもあります)

地貌とは地理学の用語です、土地の有様を意味しています。
地貌季語は、方言季語といったところでしょうか。

   (語りかける季語 ゆるやかな日本 宮坂静生より)

コメント
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