この季節になると、「秋は曙・・だよね、」と言いながら、アケボノソウを探す。リンドウ科センゼリ属の越年草。山地の湿ったところに生え高さ60cmから90cmと位の草である。
花は直径2cmほどの白色で枝分かれした茎頂にたくさんつけている。
一見すると5枚の花弁のようにみえるが、合弁花である。五つに分かれているものが多いがよく探すと4裂や6裂の花もある。この裂片の先に紫色の斑点があり、これを夜明けの空の星に見立てて「曙草」。素晴らしいネーミングだ。
斑点の下には黄緑色の2つの点があり、これは蜜腺溝でここから蜜を出し虫を呼んでいる。器用な人がいて、この小さな花の蜜腺を舐めて「甘い」と行っていたが・・・。
この清楚で気前の良い花に一つの欠点がある。
「美しいね!」と写真を撮るだけの人には関係が無いのだが、蜜を舐めようと顔を近づけたり、さらに手折って持っていこうとする人には、やり切れないほどの悪臭を放つ。やはり野に咲く花は野に置いて見るだけ、撮るだけにしたいもの。
この花同属のセンブリほどは数を減らしていないけれど、大切に保護してやりたい草である。
曙を見つけてうれし秋日和 草
花は直径2cmほどの白色で枝分かれした茎頂にたくさんつけている。
一見すると5枚の花弁のようにみえるが、合弁花である。五つに分かれているものが多いがよく探すと4裂や6裂の花もある。この裂片の先に紫色の斑点があり、これを夜明けの空の星に見立てて「曙草」。素晴らしいネーミングだ。
斑点の下には黄緑色の2つの点があり、これは蜜腺溝でここから蜜を出し虫を呼んでいる。器用な人がいて、この小さな花の蜜腺を舐めて「甘い」と行っていたが・・・。
この清楚で気前の良い花に一つの欠点がある。
「美しいね!」と写真を撮るだけの人には関係が無いのだが、蜜を舐めようと顔を近づけたり、さらに手折って持っていこうとする人には、やり切れないほどの悪臭を放つ。やはり野に咲く花は野に置いて見るだけ、撮るだけにしたいもの。
この花同属のセンブリほどは数を減らしていないけれど、大切に保護してやりたい草である。
曙を見つけてうれし秋日和 草