575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

11月句会の投句が揃いました。    遅足

2007年11月21日 | Weblog
題詠「冬」

①煙突の刺(とげ)の如くに冬の月
②今朝の冬月越しに浮く地球かな
③夫の名も忘れし母や冬日向
④冬晴れやささやかなこと感謝して
⑤蟹ゆでの匂う路地裏冬来たる
⑥あざやかにビルの装う冬の夜
⑦残したる夢ちらほらと冬桜
⑧冬の蚊の妙に馴れ馴れしく寄りぬ
⑨赤絵具残るパレット冬景色
⑩一枚のガラス隔てて蝶の冬
⑪冬木立みじかき午後を愛おしむ


自由題

①落葉掻ふりかえみればまた落葉
②時雨傘差すまでもなく薄明り
③頭上より烏一声秋刀魚焼く
④もう一人の己と語る夜長かな
⑤木曽晴れて炭焼く人の仕事唄
⑥シクラメン窓辺に置いて冬に入る
⑦赤鬼の哀し色見ゆ初時雨
⑧イチョウの葉拍手喝采紙ふぶき
⑨耳ふたつひとつ空耳星月夜
⑩乱丁の俺冬空の逆上がり
⑪穭田になほ青みあり余呉の湖
⑫回復の兆し探して枇杷の花
コメント
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