575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

落葉 その2   鳥野

2007年11月27日 | Weblog
落葉といえば、連想するのが源氏物語の「落葉の宮」

宮廷の蕩児たちの、相姦図のごとくに乱れた筋書きのなか、ひと際ややこしいのが、次世代の公達たち。
そのなかへ、ひっそりと登場します。

朱雀帝の娘で、光源氏の正妻の女三の宮に恋をして、不義の子までなす柏木。苦しむ柏木のために、その父が帝に降嫁を願ったのが、三の宮の姉君の二の宮。

妹に比べて見劣りが激しく、取り得もなく、つまらない女と蔑まれる二の宮。
 
  ・さねかずら落葉はなににひろいけん名はむずまじき挿頭(かざし)なれども

桂と葵、両方とも名前は睦ましい髪飾りなのに、どうしてその落葉なんかを拾ってしまったのか。

落葉とは、女の蔑称でした。男君たちの身勝手さ。紫式部どの、許されませんよ。

名城公園は美しい櫻落葉の盛りです。

                  
コメント (1)
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